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築地本願寺でのお葬式・合同墓|誰でも入れる?費用プランと申込み条件

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朝の光が差し込む寺院の本堂と白い花の供花 葬儀の基礎知識・用語集
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築地本願寺の合同墓について、相談に来られる方が本当に増えました。去年私が担当した家族葬のうち、3組は「お墓は築地本願寺の合同墓に決めています」と最初の打ち合わせで言われました。そのうちの1組はキリスト教式で葬儀をされたご家庭でした。「お寺なのに、うちでも入れるんですか」って驚かれたんです。

築地本願寺はテレビや雑誌で「宗派を問わず誰でも入れる合同墓がある」と紹介されることが多いお寺です。ただ、現場で話を聞いていると、誤解されている部分もかなりあります。葬儀そのものと、合同墓「倶會一處(くえいっしょ)」への納骨は別物。費用の出し方も申込みの条件も全然違います。

この記事では、実際に築地本願寺で葬儀を行うときの費用感、合同墓に入るための条件、申込みの手順、よくある勘違いまで、葬祭ディレクターとして見てきた現場の事情を交えてまとめます。これから終活を考えている方、親の納骨先を探している方の判断材料にしてください。

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築地本願寺とは|浄土真宗本願寺派の直轄寺院

築地本願寺は、京都の西本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派の直轄寺院です。1617年に浅草横山町に建立され、明暦の大火で焼失したあと、1679年に現在の築地の地に再建されました。今の本堂はインド古代仏教様式を取り入れた石造りで、設計したのは伊東忠太。国の重要文化財に指定されています。

場所は地下鉄日比谷線の築地駅から徒歩1分。銀座や東京駅からもタクシーで10分かからない都心一等地にあります。私が新人だった頃、先輩に「都内で迷ったら築地本願寺を覚えておけば間違いない」と教わりました。アクセスの良さは今もずば抜けています。

本願寺派の教えと「他の宗派でも受け入れる」姿勢

浄土真宗本願寺派の教えの根本は「阿弥陀如来の本願を信じる者は、すべて等しく浄土に往生する」というもの。築地本願寺の合同墓が宗派を問わず受け入れている背景には、この教義があります。「分け隔てなく」という姿勢を、現代の終活ニーズに合わせて形にしたのが合同墓「倶會一處」というわけです。

ただし、これは「築地本願寺の信徒にならなくても入れる」という意味であって、「全ての宗教儀礼を築地本願寺がやってくれる」という意味ではありません。ここを混同して相談に来られる方が多いので、後ほど詳しく書きます。

築地本願寺で葬儀ができる人の条件

まず、築地本願寺の本堂や式場で葬儀(浄土真宗本願寺派の作法による葬儀)を行うには、いくつか条件があります。一般の方が想像するより、葬儀と納骨では条件が違うんです。

  • 築地本願寺の門徒であること、または門徒になる意思があること
  • 浄土真宗本願寺派の作法で葬儀を行うこと
  • 本堂・第一伝道会館・第二伝道会館などの式場の空き状況に合致すること
  • 築地本願寺指定の葬儀社、または事前申請を行った葬儀社が施行を担当できること

「門徒」というのは、簡単に言えばその寺の檀家にあたる立場です。築地本願寺の場合は「築地本願寺倶楽部」という会員制度があり、ここに登録することで葬儀や法要の利用がスムーズになります。年会費は無料、入会金もかかりません。

キリスト教徒や神道、他宗派の方が「築地本願寺の本堂で葬儀をしたい」と希望されるケースもあります。これは原則として難しいです。本堂で行う葬儀は浄土真宗本願寺派の作法に則るのが基本だからです。ただし、第一伝道会館などの貸し式場では、無宗教葬や他宗教の葬儀を行えるケースもあるので、個別に相談する必要があります。

築地本願寺の葬儀プランと費用相場

築地本願寺では「築地本願寺のお葬式」というオフィシャルな葬儀サービスを提供しています。これは築地本願寺が監修し、提携の葬儀社が施行を担当する仕組みです。価格帯がはっきり提示されていて、いわゆる「お寺のお布施が後から青天井で請求される」心配がないのが特徴です。

プラン名形式費用目安(税込)含まれるもの
火葬式プラン直葬約24万円〜搬送・安置・棺・火葬料・読経
一日葬プラン告別式のみ約48万円〜式場使用料・祭壇・読経・火葬
家族葬プラン通夜+告別式約88万円〜2日間の式・祭壇・会食・返礼品
一般葬プラン通夜+告別式(参列者多数)約140万円〜大規模式場・祭壇・会食・返礼品

金額には僧侶へのお布施・戒名(法名)料も含まれています。これが大きい。一般のお寺で葬儀をすると、お布施が20万〜50万、法名料がさらに10万〜30万と、別途請求されるのが普通です。築地本願寺のプランはこれを一本化しているので、最終的にいくらかかるのかが事前に見えます。

ただ、最低価格は「最小構成」での金額です。参列者が増えれば会食や返礼品の費用は加算されます。実際に私が相談に乗った40人規模の家族葬では、最終的に110万円ほどかかりました。事前見積もりは必ず複数パターンで出してもらうのが鉄則です。格安葬儀社3社の料金プランを比較した記事も参考になります。

他宗派・他宗教の方は葬儀をどこで行うか

合同墓「倶會一處」に入る予定だけど、葬儀そのものは別宗派でやりたい、というケースは多いです。この場合、葬儀は別の式場や自宅で行い、火葬後に築地本願寺の合同墓に納骨する流れになります。葬儀と納骨先は切り離して考えていいんです。

たとえば私が担当した方で、無宗教葬を都内のセレモニーホールで行い、49日後に築地本願寺の合同墓に納骨した方がいました。納骨の時だけ築地本願寺の僧侶に読経してもらう形でした。これも問題なく受け付けてもらえます。

合同墓「倶會一處(くえいっしょ)」とは

「倶會一處」は、築地本願寺の境内に設けられた合同墓の名称です。読み方は「くえいっしょ」。浄土に往生した者同士が再び一つの場所で会える、という意味の浄土真宗の教えから名付けられました。

場所は築地本願寺の本堂のすぐ脇。地下に納骨スペースが広がっていて、地上には参拝用のモニュメントが設置されています。お参りに行くと、いつも誰かしらが手を合わせています。都心の駅近にこれだけ立派な合同墓があるのは、本当に珍しい。

合同墓の特徴と他の永代供養墓との違い

  • 宗派・宗教を問わず受け入れる
  • 納骨後は築地本願寺が永代にわたって管理・供養する
  • 個別の墓石や区画はなく、他の遺骨と一緒に合祀される
  • 一度納骨すると遺骨の取り出しはできない
  • 年間管理費は不要
  • 子どもや跡継ぎがいなくても申込み可能

注意したいのは「合祀」という形式です。個別の骨壷で保管されるのではなく、他の方の遺骨と混ざる形で納められます。後から「やっぱり遺骨を別の場所に移したい」と思っても、それはできません。この点を理解せずに申し込んで、後でご家族が揉めるケースを何度か見てきました。永代供養で後悔しないためのトラブル事例もあわせて確認しておくと安心です。

合同墓「倶會一處」の費用と申込み条件

倶會一處の費用は、申込み時に一括で納める仕組みです。年間管理費が発生しないので、最初に払えば追加費用はかかりません。子どもに金銭的な負担を残したくない、と考える方に選ばれています。

区分申込時費用備考
築地本願寺の門徒・倶楽部会員30万円1霊位(お一人分)
一般(門徒以外)50万円1霊位(お一人分)
生前申込み同額事前予約・支払い可

※費用は2024年時点の参考額です。最新の料金は築地本願寺の公式案内で必ず確認してください。

「門徒」「築地本願寺倶楽部会員」の方は20万円安くなります。倶楽部会員は入会金・年会費とも無料なので、申込み前に会員になっておくと費用を抑えられます。これは現場でもよく案内しているテクニックです。

申込みに必要な書類

  • 納骨許可申請書(築地本願寺の所定様式)
  • 火葬許可証または改葬許可証の原本
  • 申込者の本人確認書類(運転免許証など)
  • 故人と申込者の関係がわかる書類(戸籍謄本など)
  • 費用の支払い(現金または振込)

他の墓地から遺骨を移す「改葬」の場合は、現在のお墓がある自治体で改葬許可証を取る必要があります。これが結構手間で、現お墓の管理者から「埋蔵証明書」を発行してもらい、それを持って役所で改葬許可証を申請します。墓じまいの手続きや費用については、別記事でも詳しく解説しています。

生前申込みのメリット

生前のうちに自分で申し込んでおく方も増えています。私が話を聞いた70代の女性は「子どもに迷惑をかけたくないから」と、夫婦で生前申込みをされました。申込書類を整え、費用を支払えば、亡くなった後はご家族が遺骨と書類を持って築地本願寺に行くだけで納骨が完了します。

生前申込みのいいところは、お墓のことで悩む時間が一気になくなること。エンディングノートにも「築地本願寺の倶會一處に納骨。書類は◯◯の引き出し」と書いておけば、ご家族が迷いません。

納骨当日の流れと必要な準備

納骨当日は、ご家族が遺骨と書類を持って築地本願寺に行きます。所要時間は30分〜1時間ほど。本堂で読経をしてもらってから、合同墓へ納骨するのが一般的な流れです。

  • 受付で書類確認(10分)
  • 本堂または合同墓前で読経(20分)
  • 合同墓への納骨儀礼(10分)
  • 納骨証明書の受け取り

服装は喪服が原則ですが、49日以降の納骨や、すでに何年も経過しているケースでは、地味な平服でも問題ないとされています。お焼香があるので、数珠を持参するのを忘れないでください。数珠の持ち方や合掌のマナーは宗派ごとに違うので、当日恥ずかしい思いをしないよう確認しておくと安心です。

納骨後に「お参りに来たい」と思った時は、いつでも本堂脇のモニュメントに行けます。年間管理費がないからといって遠慮する必要は一切ありません。お盆やお彼岸には合同墓前で合同法要も行われていて、希望者は参加できます。

築地本願寺の合同墓を選ぶ前に考えるべきこと

都心の一等地、宗派不問、年間管理費なし、跡継ぎ不要——倶會一處はメリットがたくさんあります。でも、申し込む前に立ち止まって考えてほしいポイントがいくつかあります。

遺骨の取り出しができないという現実

合祀された遺骨は、二度と個別に取り出せません。これは築地本願寺に限らず、どの合同墓でも同じです。後から「やっぱり夫婦で同じお墓に入りたい」「子どもが地方にお墓を建てたから移したい」と思っても、対応できません。

私が担当した方で、母親を合同墓に納骨した数年後、息子さんが「やっぱり個別のお墓を建てて移したい」と言い出したケースがありました。当然これは無理で、息子さんは泣いていました。家族の合意が取れているか、ここは絶対に確認してください。

親族の理解を得ておく

本人が「合同墓でいい」と決めても、配偶者や子ども、兄弟姉妹が反対するケースは少なくありません。「お墓は家族で守るもの」という価値観を持つ方は、特に60代以上に多いです。生前申込みをする時は、家族会議を開いて全員の了解を取っておくと、後のトラブルを防げます。

他の選択肢との比較

納骨先初期費用目安個別性跡継ぎ
築地本願寺 倶會一處30〜50万円合祀のみ不要
一般的な永代供養墓10〜80万円個別期間あり不要
樹木葬20〜80万円個別あり不要
納骨堂(都内)50〜150万円個別不要
一般墓(都内霊園)200万円〜完全個別必要

築地本願寺の倶會一處は、都心アクセスと費用のバランスで見ると非常に魅力的です。ただ、「個別で安置される期間が欲しい」「将来的に遺骨を取り出す可能性を残したい」という方には、納骨堂や個別区画のある永代供養墓のほうが向いています。

築地本願寺倶楽部の活用|葬儀と納骨を一本化する選択肢

「築地本願寺倶楽部」は、築地本願寺が運営する会員制のサポート組織です。入会金・年会費は無料。会員になると、葬儀プランの優遇、合同墓の費用割引、終活セミナーへの優先参加など、いくつかの特典があります。

  • 合同墓「倶會一處」が一般50万円→30万円に
  • 葬儀プランの相談・見積もり優先対応
  • 築地本願寺カフェ「Tsumugi」での会員割引
  • 終活セミナー・健康講座への無料参加
  • 月命日法要への参加案内

会員登録は築地本願寺の窓口または郵送で可能です。本人確認書類があれば、その日のうちに登録できます。葬儀や納骨を考えている方は、まず会員になっておくと、いざという時の選択肢が広がります。

会員になったからといって、何か義務が発生するわけではありません。法要への参加も任意ですし、退会も自由です。「お墓だけ申し込みたい」という方も気軽に登録できる仕組みになっています。

私が現場で感じる、築地本願寺が選ばれる理由

20年この仕事をしてきて、ここ5年くらいで本当に築地本願寺の合同墓を選ぶ方が増えました。理由を聞いてみると、だいたい3つに集約されます。

1つ目は「子どもに負担をかけたくない」。年間管理費がない、跡継ぎがいらない、というのは大きな安心材料です。一人っ子の方、子どもが海外に住んでいる方、子どもがいない夫婦——こういう方ほど合同墓を選ばれます。

2つ目は「アクセスの良さ」。都心一等地で駅から徒歩1分。お参りに行きやすいというのは、遺族にとって本当にありがたいことです。地方の霊園に納骨すると、年に一度行けるかどうか。築地本願寺なら仕事帰りや買い物の途中に立ち寄れます。

3つ目は「費用の透明性」。葬儀から納骨まで、トータルでいくらかかるのかが事前にはっきり見える。お寺と葬儀社の間で曖昧な金銭のやり取りがない。これは現代の消費者意識にとても合っています。私自身、料金体系がクリアな築地本願寺の仕組みは、もっと他のお寺も見習ってほしいと感じてます。

よくある質問

Q. キリスト教徒でも合同墓に入れますか

はい、入れます。倶會一處は宗派・宗教を問わず受け入れています。実際にカトリック、プロテスタント、神道、無宗教の方の納骨実績があります。葬儀をご自身の宗教で行い、納骨だけ築地本願寺で、という形が可能です。納骨時に浄土真宗の読経が行われますが、これに違和感がある方は、無言での納骨を相談することもできます。

Q. ペットの遺骨を一緒に入れることはできますか

できません。倶會一處は人の遺骨のみが対象です。ペットの納骨を希望される場合は、ペット専門の霊園や合同墓を探す必要があります。「家族同様だから」と希望される方もいますが、宗教施設としての規定があるため対応できません。

Q. 生前申込みをした後に解約はできますか

申込み後の解約は可能ですが、支払った費用の返金については条件があります。一般的には事務手数料を差し引いた額が返金されますが、詳細は申込み時の契約書で必ず確認してください。引っ越しや家族の意向変化で解約を希望されるケースは実際にあります。

Q. 既に他のお墓に入っている遺骨を移せますか

移せます。これを「改葬」と言います。現在のお墓がある自治体で改葬許可証を取得し、その書類を持って築地本願寺で納骨手続きをします。古いお墓を撤去する「墓じまい」の費用が別途かかるので、トータルで100万円以上になることもあります。事前に費用シミュレーションをしておくと安心です。

Q. 法名(戒名)はもらえますか

築地本願寺で葬儀を行う場合、浄土真宗の法名(他宗派でいう戒名)が授与されます。お布施に法名料が含まれているのが基本です。合同墓のみの利用で、他宗派の葬儀を別で行った方は、希望すれば後から法名授与を別途依頼することもできます。費用は5万円〜が目安です。

Q. お盆やお彼岸の合同法要に参加するのは無料ですか

はい、納骨されている方のご遺族は無料で参加できます。お盆・お彼岸・年忌の合同法要が定期的に開催されていて、希望者は事前申込みで参加できます。個別法要を依頼したい場合は、別途お布施が必要になります。

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