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格安葬儀社3社比較|小さなお葬式・イオン・よりそうの料金プランと評判・口コミ

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葬儀社のパンフレットを比較検討する女性の手元 葬儀の基礎知識・用語集
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先月、私の担当した家族葬で、喪主さんがこんなことを言いました。「ネットで『総額49万円』って書いてあったのに、最終的に82万円の請求書が来たんです。これって普通ですか?」と。お父さまを亡くされたばかりで、頭が真っ白なまま契約書にサインしてしまったそうです。

この方が利用したのは、テレビCMでもよく見る大手の格安葬儀仲介サービスでした。決して悪徳業者ではありません。ただ、プランに含まれているものと、含まれていないものの線引きが、遺族側から見ると分かりにくかった。それだけの話です。

現役の葬祭ディレクターとして20年、現場で数えきれない遺族と向き合ってきた立場から、今回は「小さなお葬式」「イオンのお葬式」「よりそうのお葬式」の3社を、料金プラン・評判・追加料金が発生しやすいポイントまで、忖度なく比較します。CMでよく耳にする3社ですが、中身は意外と違います。

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そもそも「格安葬儀社」とは何なのか

最初に整理しておきます。今回比較する3社は、いずれも「自社で葬儀場を持って葬儀をやっている会社」ではありません。全国の提携葬儀社に仕事を取り次ぐ、いわゆる仲介会社(プラットフォーム)です。

ユーザーが本部のコールセンターに電話して、住所と希望プランを伝えると、本部が地元の提携葬儀社に依頼を回す仕組みです。実際に祭壇を組んだり、ご遺体をお迎えに行ったりするのは、その地元の葬儀社のスタッフになります。私の同業仲間にも、こうした仲介会社の提携先として動いている葬儀社はたくさんあります。

なぜ安くできるのか。理由はシンプルで、全国規模で集客して提携先に流すことで、葬儀社側は広告費を払わずに済むからです。その分、料金を下げられる。仕組み自体は健全です。ただ、提携先のクオリティにバラつきがあるという、避けて通れない弱点も抱えています。この点については、以前まとめた格安葬儀のからくりと品質の真実でも詳しく書いたので、合わせて読んでみてください。

3社の料金プランを横並びで比較する

まず、各社が公式サイトで打ち出している基本プランの金額を、同じ条件で並べてみます。直葬(火葬式)・一日葬・家族葬・一般葬の4つの形式について、2024年時点の公表価格をベースにしました。地域や時期で多少前後しますが、目安として参考にしてください。

プラン小さなお葬式イオンのお葬式よりそうのお葬式
直葬(火葬式)約11.9万円〜約14.8万円〜約9.8万円〜
一日葬約18.9万円〜約29.8万円〜約19.9万円〜
家族葬約25.9万円〜約39.8万円〜約25.9万円〜
一般葬約63.8万円〜約59.8万円〜約45.8万円〜
料金体系セットプランセット+オプションセットプラン
会員割引あり(最大8万円引)イオンカード会員特典あり(最大5万円引)

こうして並べると、最安値はよりそうのお葬式の直葬9.8万円。一般葬も同社が一番安く出しています。小さなお葬式は中間価格帯で安定。イオンのお葬式は3社の中ではやや高めの設定ですが、その分プラン内容がやや手厚いという特徴があります。

ただし、この金額だけを見て判断するのは危険です。なぜなら、表示価格には「含まれているもの」と「含まれていないもの」があって、その境界線が3社で微妙に違うから。冒頭の喪主さんのように、後から「これも別料金だったの?」と驚くケースが本当に多いのです。

プランに含まれているものを冷静に確認する

各社のプラン料金に基本的に含まれているのは、棺、骨壺、ドライアイス(1〜2日分)、寝台車での搬送(距離制限あり)、安置料金(1日分)、火葬の手配、祭壇(一日葬・家族葬以上)あたりです。スタッフの人件費も含まれます。

含まれていないことが多いのが、火葬料金そのもの、式場使用料、お布施、料理、返礼品、追加のドライアイス、距離超過分の搬送費。火葬料金が含まれていないというのは意外に知られていません。東京23区の民間火葬場だと火葬料だけで7万5千円ほどかかるので、ここが別請求になる地域では一気に総額が跳ね上がります。

小さなお葬式の特徴と評判

業界最大手と言っていい存在で、運営は株式会社ユニクエスト。2009年からサービスを開始しています。提携葬儀社は全国4000社以上と桁違いに多く、北海道の離島から沖縄の田舎まで、ほぼどこに連絡してもなんとかしてくれる体制を持っています。

プラン体系がシンプルで、追加料金が発生しにくい設計になっているのも特徴です。「セットプラン」と銘打って、必要なものをパッケージ化している。会員登録(無料)をすれば数万円の割引が受けられる仕組みも、競合と比べて分かりやすい。

良い評判・気になる評判

遺族の口コミで多いのは「電話対応が丁寧で、深夜でも繋がった」「最初に案内された金額と、最終請求がほぼ同じだった」という声。コールセンターのオペレーター教育がしっかりしている印象を、私も同業者として感じています。深夜2時に逝去の連絡を入れても、慌てずに次の手順を案内してもらえたという報告は多いです。

一方で気になる声もあります。「実際に来た葬儀社のスタッフが若くて経験が浅そうだった」「式場が遠かった」というもの。これは仲介ビジネスの構造的な弱点で、本部のクオリティと現地のクオリティが必ずしも一致しないんです。地域によって当たり外れがあるのは、正直なところ事実です。

イオンのお葬式の特徴と評判

運営はイオンライフ株式会社。あのイオングループです。スーパーマーケットで培ったブランド力と信頼感が最大の武器で、特に50代以上の女性層からの認知度が圧倒的に高い。私の現場でも「イオンさん経由で来ました」と言われると、ご年配の方ほど安心感を持っているのが伝わってきます。

料金は3社の中で一番高めの設定ですが、その代わりプラン内容がやや手厚い。具体的には、参列者用の会葬礼品や、ドライアイスの追加分、安置料金などが基本プランに組み込まれているケースが多く、「結局いくらかかるの?」が分かりやすい。イオンカード会員には独自の特典もあります。

良い評判・気になる評判

「料金が明朗で、追加料金がほぼなかった」「品質が均一で安心できた」という声が目立ちます。これはイオン本社の品質管理が厳格で、提携葬儀社への要求水準を高く設定していることが影響しています。スタッフの服装や言葉遣いまで、ある程度標準化されています。

気になるのは「他社と比べると割高に感じた」「直葬や一日葬の選択肢が少ない」という意見。徹底した低価格路線というよりは、「安心と引き換えに、そこそこの価格」というポジショニングです。とにかく安く済ませたい層には、他社のほうが向いているかもしれません。

よりそうのお葬式の特徴と評判

運営は株式会社よりそう。旧社名は「みんれび」で、業界では「よりそうお坊さん便」のサービスでも知られています。料金的には今回の3社で一番安く、特に直葬9.8万円・家族葬25.9万円という価格は業界最安値クラスです。

特徴的なのは、お坊さん手配サービスとの連携です。菩提寺がない場合、定額でお坊さんを呼べる「お坊さん便」を組み合わせられる。戒名料込みで5万5千円〜という設定で、お布施が高額になりがちな従来の慣習に風穴を開けたサービスとして話題になりました。お布施の相場については以前戒名料の相場と費用を抑える方法でも詳しく書いたので、興味があれば。

良い評判・気になる評判

「とにかく安く済ませられた」「お坊さん便と組み合わせて総額20万円台で直葬ができた」という、コスト面の満足度が高い。特に身寄りの少ない方や、宗教にこだわらない方からの支持が強いサービスです。

一方で「提携葬儀社のスタッフ対応にばらつきがあった」「想定より追加料金が発生した」という声もちらほら。3社の中では提携先のグリップが少し緩い印象で、当たり外れの幅が大きいというのが、現場の同業者から聞こえてくる本音です。安さの裏側には、どうしてもこういう側面があります。

追加料金が発生しやすい「6つの落とし穴」

ここからが本題です。冒頭の喪主さんのように「ネット表示と請求書が違う」事態を避けるため、特に注意すべきポイントを6つに絞って解説します。これは3社共通で、というより格安葬儀全般に共通する話です。

一つ目、火葬料金。前述の通り、火葬料そのものはプランに含まれていないことが多い。東京・横浜・川崎の民間火葬場は7〜9万円、地方の公営火葬場は1〜5万円と地域差が大きいので、自分の地域がいくらか確認しておきましょう。二つ目、安置日数の延長費用。プラン内は1日分のみで、2日目以降はドライアイス代と安置料が1日1〜2万円かかります。友引で火葬場が休みの日を挟むと、ここが膨らみがちです。

三つ目、搬送距離の超過。プランには「○km以内」という距離制限があり、超過分は1kmあたり数百円が加算されます。遠方の病院から自宅まで運ぶ場合、1〜3万円の追加が普通に出ます。四つ目、式場使用料。プランに含まれているのは「自社斎場」のみで、公営斎場や寺院を使う場合は別途料金がかかるケースが多い。

五つ目、料理と返礼品。これは参列者数で大きく変動する変動費なので、そもそもプラン外なのは仕方ない部分。1人あたり料理3000〜5000円、返礼品500〜1500円が相場です。六つ目、お布施。3社とも基本的にお布施は別途。菩提寺がある場合は寺院の慣習に従う必要があり、ここで20〜50万円が動くことも珍しくありません。

どの会社を選ぶべきか、状況別の選び方

20年間、現場で遺族の判断を見てきた立場から言うと、「一番安いから」「一番有名だから」で選ぶのが一番後悔しやすい。状況に応じて選び方が変わります。

とにかく費用を抑えたい、宗教儀礼にこだわらない、シンプルに見送りたいなら、よりそうのお葬式が向いています。お坊さん便と組み合わせれば、宗教者の手配も含めて30万円以内で完結する可能性があります。ただし、提携先のクオリティに当たり外れがあることは覚悟しておくべきです。

提携先のクオリティを重視したい、品質のブレが少ないほうがいいなら、イオンのお葬式。料金は少し高くなりますが、品質管理の厳しさはピカイチです。ご年配のご親族が多くて「ちゃんとした葬儀社で」と求められるなら、イオンの看板は安心材料になります。

料金とクオリティのバランス、地方や離島での対応力を重視するなら、小さなお葬式。提携先の数が圧倒的なので、「地元に葬儀社がほとんどない」というエリアでも対応してくれる可能性が高い。プランの分かりやすさも秀逸です。

仲介会社ではなく地元葬儀社という選択肢も

正直に書きます。私自身、現役の葬儀社スタッフとして、「すべての遺族が仲介会社経由で頼むべき」とは思っていません。地元密着の葬儀社に直接頼むほうが、結果的に安くて満足度も高いケースがかなりあります。

なぜなら、仲介会社は本部に手数料を払う構造になっているので、その分が間接的に料金に転嫁されているからです。同じ祭壇・同じ棺・同じスタッフでも、仲介経由と直接依頼では、5〜10万円の差が出ることがあります。地元葬儀社のホームページを直接見て、料金プランが明朗に出ているところに電話で問い合わせてみるのは、十分検討する価値があります。

事前に葬儀社と打ち合わせをしておくことの重要性は、何度強調しても足りません。葬儀の打ち合わせで聞かれることリストを見ながら、いざという時に慌てないよう、元気なうちに2〜3社に資料請求しておくことを強くお勧めします。比較すること自体が、後悔を減らす一番の方法です。

契約前に必ず確認すべき5つのチェックポイント

仲介会社・地元葬儀社のどちらを選ぶにしても、契約前にこれだけは必ず確認してほしい項目があります。私が遺族の打ち合わせで毎回お伝えしているチェックリストです。

  • 火葬料金がプランに含まれているか、別途かかるか
  • 安置日数は何日分まで含まれているか、延長料金はいくらか
  • 搬送距離の上限と、超過分の単価
  • 式場使用料が含まれているか、希望式場で追加料金が出るか
  • キャンセル料の規定(万一の場合の取り消し条件)

口頭での確認だけでなく、必ず見積書を紙またはPDFで受け取って、項目ごとに目を通してください。「他に追加でかかる可能性のある費用はありますか」と直接聞くのも有効です。誠実な葬儀社は、必ず正直に答えてくれます。

もし急逝で時間がない場合でも、最低限「総額の概算見積もり」だけは出してもらってからサインすること。逝去直後は判断力が落ちているのが普通です。家族の中で一人、冷静に書面をチェックする役を決めておくと、後のトラブルが激減します。

よくある質問

Q1. 3社のうち、本当に「総額」で一番安いのはどこですか?

ケースバイケースで一概には言えませんが、追加料金まで含めた総額ベースでは「よりそうのお葬式」が最安になることが多いです。特に直葬で、お坊さん便を組み合わせる場合は強い。ただし提携先の質にバラつきがあるので、安さだけで決めると当たり外れの幅が大きくなります。一定の品質を求めるなら「小さなお葬式」「イオンのお葬式」が安定します。

Q2. ネットで「総額○万円」と書いてあるのに、なぜ請求書はもっと高くなるのですか?

表示価格には、火葬料金・式場使用料・お布施・料理・返礼品・搬送距離超過分などが含まれていないことが多いからです。これらは「変動費」として個別に発生します。広告に出している基本プランは「最低限ここまで対応します」という意味で、実際の総額はこれに30〜50万円程度上乗せされるのが一般的だと考えてください。

Q3. 仲介会社経由だと、葬儀社のスタッフの質は本当に落ちるのですか?

正直に言うと、地域や提携先によって差があります。仲介会社の本部品質管理が機能している大都市圏では、ほぼ問題ない水準のところが多いです。一方、地方や離島で「他に選択肢がない」エリアでは、提携先のクオリティに差が出やすい。事前に提携葬儀社の名前を教えてもらい、その会社のホームページや口コミを確認するという一手間は、ぜひかけてほしいところです。

Q4. 菩提寺がある場合、お坊さん便などの定額サービスを使えますか?

菩提寺がある場合は、原則として菩提寺にお願いする必要があります。これを無視して定額サービスのお坊さんを呼ぶと、後で納骨を断られたり、戒名のやり直しを求められたりするトラブルになります。先祖代々の墓に入る予定なら、必ず菩提寺に最初に連絡を入れてください。お坊さん便が向いているのは、菩提寺がなく宗教者の手配に困っている人や、特定の宗派にこだわりがない人です。

Q5. 危篤・逝去で時間がない時、どの会社に最初に連絡すべきですか?

事前に資料請求や会員登録をしている会社があれば、そこに連絡するのが一番スムーズです。何も準備していない状態なら、24時間対応の「小さなお葬式」がコールセンターの応答品質で安定しています。ただし、本当に時間がない時こそ、価格よりも「すぐ駆けつけてくれるか」「対応がちゃんとしているか」を優先してください。元気なうちに2〜3社に資料請求しておくのが、最大のリスクヘッジになります。

Q6. 生活保護受給者でも、これらのサービスを利用できますか?

生活保護受給者の場合は、自治体の「葬祭扶助制度」を使った福祉葬が基本になります。3社とも生活保護対応プランを用意していますが、自己負担0円で行うには事前に自治体の福祉課に申請する必要があります。仲介会社経由でも対応できるので、まず福祉課に連絡してから、葬儀社に「葬祭扶助で対応してほしい」と伝えてください。

最後に

20年現場で見てきて、つくづく思うのは、葬儀は「安さ」だけで選ぶものでも、「ブランド」だけで選ぶものでもないということ。大切なのは、故人とご家族にとって納得のいくお見送りができるかどうか、その一点です。

今回紹介した3社は、いずれも一定の品質を保っている、信頼できるサービスです。ただ、特性が違う。自分の状況、家族構成、宗教的な背景、地域、予算。これらを総合的に考えて、一番フィットするところを選んでください。

そして、できれば元気なうちに、家族と「どんな葬儀にしたいか」を話しておいてほしい。お父さま、お母さまが何を望んでいるのか、聞けるうちに聞いておく。それが、後悔を一番減らす方法だと、現場でずっと感じてます。

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