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【性格診断】葬儀屋に向いている人・向いていない人の決定的な違い7選|「優しいだけ」では務まらない理由とは?

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葬儀社のホールで、インカム(無線機)に手を当てて真剣な表情で指示を出しているプロフェッショナルな男性スタッフ。冷静さと頼もしさを表現。 就職・転職活動ガイド
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先月、うちの会社の面接に来た23歳の女性が、涙をこぼしながらこう言った。「祖母を送ったとき、担当してくれた葬儀屋さんに救われたんです。私もあの人みたいになりたい」。志望動機として完璧だった。でも私は、採用を見送った。

優しい人だった。話しているだけで伝わった。それでも見送った理由は、この記事で書いていく7つの「決定的な違い」に、彼女が全部当てはまっていたからだ。優しさは葬儀屋の必要条件だけど、十分条件じゃない。20年この仕事をやってきて、年間100件以上の葬儀を担当し、後輩を50人以上育て、面接で400人近い応募者を見てきた。その中で見えてきた「続く人」と「辞めていく人」の分かれ道を、正直に書く。

これから葬儀業界を目指す方に読んでほしい。そして今、現場で「自分に向いてないかも」と迷っている後輩たちにも届いてほしいと思ってます。

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この記事の要点

  • 葬儀屋に向いているのは「共感力」より「切り替え力」が高い人。感情移入しすぎる人は3年以内に9割が辞める
  • 体力・精神力・時間管理力の3つが揃わないと続かない。夜間出勤は月平均6〜8回、繁忙期は月10回超
  • 「優しいだけ」では務まらない。遺族の代わりに冷静な判断ができる人が現場では信頼される
  • 逆に「不器用でも誠実」「几帳面すぎるほど段取りが好き」「宗教への偏見がない」人は伸びる
  • 面接で見られるのは志望動機より、生活習慣・時間感覚・逆境体験の3点

違い1:感情移入するか、共感しながら距離を保てるか

結論から言う。葬儀屋に向いているのは「共感はできるが、感情移入はしない人」。この差が、続くか辞めるかを最も分ける。

共感と感情移入は、似ているようで全然違う。共感は「遺族の悲しみを理解する」こと。感情移入は「自分も一緒に悲しくなる」こと。前者は仕事になるけど、後者は仕事にならない。

3年前、私が指導していた新人男性がいた。26歳、前職はホテルマン。優しくて丁寧で、遺族からも評判がよかった。だけど半年で辞めた。理由は「毎回、家に帰ってから泣いてしまう」「担当したご家族のことが頭から離れず眠れない」だった。

彼が担当した最後の葬儀は、5歳のお子さんの家族葬。小児がんで亡くなった。ご遺体を納棺するとき、彼は手が震えて式服のボタンを止められなかった。私が代わりに納棺した。翌週、彼から退職願が届いた。「自分には無理でした」と一言だけ添えられていた。

共感力が高い人ほど、この仕事に憧れる。それは正しい入り口だ。だけど「悲しみに一緒に沈む」タイプは、100件目のご葬儀まで持たない。私自身、20代前半は毎回泣いていた。40歳を過ぎたいま、泣かなくなった。冷たくなったんじゃない。葬儀の仕事で辛いことランキングにも書いたけど、感情の器を守る術を身につけたからだ。

向いている人は「悲しみを認識するけど、飲み込まれない」。喪主さんが泣き崩れているとき、隣で一緒に泣くのが仕事じゃない。泣き崩れている喪主さんの背中を支えて、次の焼香の準備を静かに整えるのが仕事だ。冷たいと思われるかもしれない。でも、遺族が本当に必要としているのは、隣で泣く人じゃなくて、地に足のついた進行役なんだ。

自己診断チェック:あなたはどっち?

簡単なテストがある。映画『おくりびと』を観たとき、あなたはどこで一番泣いたか。ラストシーンで本木雅弘さんが父親の遺体と対面する場面で号泣した人は、感情移入型。中盤の納棺シーンで「あの手つき、丁寧だな」と技術に見入っていた人は、共感型。前者も後者も葬儀業界に向いてる可能性はある。ただ、前者はグリーフケアやカウンセラー方向、後者は現場ディレクター方向が合う。

もっと具体的に言うと、こういう人は現場向き。友人の親御さんが亡くなったとき、真っ先に「香典いくら包めばいいか」「服装は何を着ればいいか」「通夜と告別式どっちに行くべきか」を考えられる人。悲しみと実務を分けて扱える人だ。感情の前に手続きが浮かぶタイプ。冷たいんじゃなくて、そういう脳の作りなんだと思う。

違い2:夜間・不規則勤務に耐えられる体と生活習慣があるか

葬儀屋を続けられるかは、体力と生活リズムでほぼ決まる。優しさや感受性より、はるかに実務的な話。

うちの会社の平均的な当直体制を書く。1人あたり月6〜8回の夜間対応、繁忙期(冬〜春先)は月10回超。夜中の2時に「病院からお迎えお願いします」の電話が入り、遺体搬送車を運転して、ご遺体を安置施設まで搬送し、翌朝そのまま9時から通夜の打ち合わせ。仮眠2時間の日が週2回はある。

この生活を10年、20年続けるには、単なる「若さ」じゃ足りない。生活習慣そのものが仕事に耐える設計になってる必要がある。私が現場に20年立ってこられたのは、体力があったからじゃない。20代のときに、「夜勤明けは必ず14時までに寝る」「食事は必ず1日2食は自炊」「休みの日は絶対に予定を入れない」というルールを決めて、それを死守してきたからだ。

向いていない人の典型は、「気合いで乗り切れます!」と面接で言う人。気合いは3ヶ月しか持たない。持続できるのは、地味な生活習慣を淡々と続けられる人だ。

タイプ向いている向いていない
起床時間毎日ほぼ同じ時刻に起きられる休日は昼まで寝てしまう
食事コンビニ食でも3食欠かさない忙しいと食事を抜く
睡眠細切れでも合計6時間確保する工夫がある寝つきが悪く、いちど起きると眠れない
お酒飲んでも翌日に残らない量で止められるストレス発散にお酒に頼りがち
運動週2回以上、軽い運動を続けられる運動習慣がまったくない

とくに睡眠の質は決定的。うちの後輩で、入社2年目に激やせして辞めた25歳がいた。165cm・55キロだった彼が、半年で48キロまで落ちた。原因は睡眠不足の連鎖。夜間出勤の後に眠れず、日中も気を張って眠れず、食欲がなくなり、免疫が落ち、風邪をひきやすくなり、休日は寝込む。悪循環に入ると抜け出せない。

逆に、体力に自信がなくても続く人はいる。私の同期の女性は身長150cm、細身で虚弱体質だった。でも彼女は「絶対に無理はしない」を徹底した。夜勤明けは必ず有給を絡めて休む、繁忙期前は健康診断を前倒しで受ける、腰痛予防のコルセットを常備する。50代のいま、支店長になっている。

葬儀屋の休日事情を先にまとめてあるので、勤務形態の実態が気になる方は読んでみてほしい。

違い3:段取りと同時進行を楽しめるか、苦痛に感じるか

葬儀屋の現場は、恐ろしく複雑な同時進行だ。これを「パズルみたいで面白い」と思える人と、「もう無理」と感じる人で、適性がくっきり分かれる。

ある日の私のスケジュール例。朝8時:Aさんの通夜の会場設営を確認しながら、Bさんの遺族に電話で戒名の相談。9時:C斎場でDさんのご遺体安置立ち会い、同時に生花業者に明日分の祭壇変更を依頼。10時半:Eさんの家族と葬儀プランの打ち合わせ、途中で菩提寺から折り返し電話が入り読経時間を再調整。11時:Fさんの49日法要の見積もり作成。12時:昼食10分。13時:Aさんの通夜開始準備、参列者名簿の再確認、司会進行との打ち合わせ、供花の並び順チェック。

これ、全部を頭の中で並列処理する必要がある。1つ抜けると、遺族に迷惑がかかる。祭壇の花が違う、戒名の漢字が間違ってる、火葬時間が押している。すべて「小さなミス」だけど、ご遺族にとっては一生に一度の儀式だから、絶対に取り返しがつかない。

向いてるのは、几帳面すぎるくらい段取りが好きな人。手帳を3冊使い分けてる、頭の中で優先順位を秒でつけられる、突発的な変更にも動じない。私の先輩で「几帳面の権化」と呼ばれる女性がいた。彼女の手帳は色分けが7色。担当中の葬儀ごとに色が違う。一目でその日の全担当が見えるように整理されていた。真似したくてもできない領域だった。

逆に、向いていないのは「一つのことにじっくり取り組みたい」タイプ。職人気質、と言ってもいい。悪いことじゃない。ただ、葬儀屋の現場では、集中力を分散させる能力の方が圧倒的に必要だ。

段取り力を測る簡単テスト

面接で私がよく聞く質問。「休日の朝、洗濯機を回しながら、朝食を作り、子どもの学校の準備を手伝い、ゴミを出しに行く。この4つを何分で終わらせますか?」。40分以内で「余裕」と答える人は向いてる。60分でも「大変」と感じる人は、現場は厳しいかもしれない。日常生活の中で、いくつのタスクを並列できるか。これが仕事のリズムに直結する。

違い4:宗教・宗派への偏見がゼロか、無自覚な偏りがあるか

葬儀屋にとって、宗教は「取り扱う商品」の一部だ。仏教の中でも浄土真宗本願寺派・大谷派・浄土宗・真言宗・日蓮宗・曹洞宗・臨済宗、それぞれ作法が違う。神式、キリスト教式、無宗教葬もある。創価学会の友人葬もある。すべての宗教・宗派に対して、フラットに接せる人だけが、この仕事を続けられる。

「自分は無宗教だから関係ない」と言う人がいちばん危ない。無宗教の人ほど、無自覚に特定の宗教に偏見を持っていることが多い。「創価学会の友人葬って、なんか独特ですよね」「浄土真宗って戒名じゃなくて法名なんですね、変わってる」。こういう発言を打ち合わせ中にした瞬間、その葬儀は終わる。

2年前に担当したご葬家で、こんなことがあった。ご遺族は日蓮宗の熱心な信徒。ところが打ち合わせに同席した新人が、うっかり「南無阿弥陀仏でよろしいですね」と口を滑らせた。日蓮宗は「南無妙法蓮華経」だ。喪主さんの顔が一瞬で凍った。私が慌てて謝罪して事なきを得たけど、その新人はその後、担当を外された。

向いてるのは、宗教への好奇心が強い人。「知らない宗派があると、調べたくなる」タイプ。逆に「宗教とか難しくてよくわからない」と最初から思考停止する人は、10年経っても現場で戦力にならない。

ちなみに私は入社5年目で葬祭ディレクター1級を取得したけど、勉強していちばん時間がかかったのが宗教関係の項目だった。葬祭ディレクターの試験内容にも書いたけど、各宗派の作法・お経・戒名の付け方を丸暗記するのは、宗教への敬意がないと絶対に続かない。

違い5:お金の話を淡々とできるか、遠慮してしまうか

葬儀屋の仕事の3割は、お金の話だ。これを「不謹慎に感じる」タイプは、続かない。

家族葬でも総額80〜130万円、一般葬なら150〜250万円、社葬なら500万円を超えることも珍しくない。この金額を、ご遺族と目を見て話し、見積もりを提示し、追加費用が発生する可能性を説明し、支払い方法を確認する。これを「悲しみに沈んでいる遺族相手に、お金の話をするのは申し訳ない」と感じる人は、遺族にとって最悪の担当者になる。

申し訳なく感じてお金の説明を曖昧にすると、後から「聞いてない請求が来た」というトラブルになる。お金の話を淡々とできることが、実は最大の遺族への誠実さなんだ。

去年、こんな相談があった。60代の喪主さんが「葬儀費用の内訳がまったくわからなかった。担当者が『後で大丈夫ですから』と言うばかりで、最終請求が予想より40万円高かった」と怒っていた。担当は入社2年目の男性。彼は優しかった。優しすぎた。喪主さんが涙目で「なるべく安く」と言うたびに、具体的な金額提示を先送りにしていた。結果、遺族の信頼を失った。

向いてる人は、「お金の話は、遺族の生活を守るための会話」と捉えられる人。葬儀費用は多くの家庭で、家・車の次に大きな支出だ。ここで曖昧にすることは、遺族の今後の生活設計を狂わせる。正確に、具体的に、必要なら容赦なく数字を提示する。これが本当のプロだ。

面接でよく確認するのは、「あなたはコンビニで、レジで会計を間違われたら、その場で指摘できますか?」。できる人は、お金の話が仕事になる。「面倒だから何も言わない」タイプは、遺族にとっての損失を放置する担当者になる。

違い6:ご遺体に対する感覚が、極端でないか

これは面接では聞きにくいけど、決定的に大事な違い。ご遺体との距離感の取り方だ。

向いていないのは、極端に2タイプ。1つは「怖くて触れない」タイプ。もう1つは「死体だから何をしてもいい」と無感覚になれるタイプ。後者は前者以上に危ない。

私は入社1年目、初めての納棺で手が震えた。当たり前だと思う。人が亡くなった直後のご遺体を触るのは、それまでの人生で経験したことのない感覚だった。冷たさ、重さ、匂い。全部が想定外で、私は納棺師の先輩の後ろで、しばらく動けなかった。

でも、3ヶ月経つと慣れた。3年経つと、ご遺体を「故人」として自然に扱えるようになった。10年経つと、ご遺体の状態を見ただけで、亡くなった状況や死後経過時間がわかるようになった。この「慣れ」と「敬意」のバランスを保てる人が、向いてる人。

逆に、慣れすぎて敬意を失う人がいる。うちの元社員で、ご遺体の前で軽口を叩くようになった30代がいた。「今日のご遺体、めっちゃ重かったわ〜」なんて、控室で平気で言う。私はその日のうちに彼を呼び出して、次にそんな発言をしたら退職してもらうと伝えた。結局、半年後に自主退職した。

ご遺体は、遺族にとって「まだそこにいる家族」だ。慣れは必要。だけど、慣れが「モノ扱い」に変わった瞬間、この仕事の根本が壊れる。納棺師の仕事の流れで書いたけど、ご遺体を扱う所作の一つ一つに、遺族への敬意がにじみ出る。ここを軽んじる人は、どんなに技術があっても信頼されない。

自己診断:あなたの死生観はどのタイプ?

身近な人を亡くした経験があるかどうかは、実はあまり関係ない。むしろ、亡くしたばかりでこの仕事に飛び込むのは危険。心の整理がついてない状態で毎日ご遺体と向き合うと、自分の傷が広がる。私も祖母を亡くしてすぐの時期は、担当を外してもらった。それでよかったと思ってる。

大事なのは、死について自分なりの考えを持ってるか。「よくわからない」でもいい。「怖い」でもいい。ただ、思考停止せずに、死と向き合ってきたか。そういう人の方が、結局は長く続く。

違い7:一人で抱え込むタイプか、周囲を頼れるタイプか

意外に思われるけど、葬儀屋はチーム戦だ。1件のご葬儀で動く人数は、平均で7〜10人。ディレクター、司会、生花、料理、返礼品、遺影写真、送迎ドライバー、時に僧侶や神職。これを1人でコントロールしようとする人は、必ず潰れる。

向いてるのは、「困ったら即座に助けを求められる人」。プライドが低い、と言い換えてもいい。私は新人のとき、先輩に何百回「これわかりません、教えてください」と聞いたか覚えてない。恥ずかしいと思ったことはない。遺族の一生に一度の場面で、自分の未熟さで迷惑をかける方が、恥ずかしいから。

逆に、向いていないのは「完璧主義で、人に頼れないタイプ」。うちにいた32歳の男性がまさにそうだった。前職は大手商社。優秀で頭が切れて、覚えも早かった。ただ、彼は絶対に周りを頼らなかった。全部自分でやろうとした。結果、1年半で燃え尽きて退職した。「なんで頼らなかったの?」と聞いたら、「自分の未熟さを見せたくなかった」と答えた。悲しい話だった。

葬儀の現場は、想定外の連続だ。急な弔問客、僧侶の遅刻、火葬場の予定変更、祭壇の花の不足、遺族間の突然の口論。すべて、1人では絶対に対処しきれない。「あの人に聞けば分かる」「この局面はあの先輩に任せた方が早い」と判断できる人だけが、10年後も現場に残ってる。

面接で本当に見られている3つのポイント

ここまで7つの違いを書いてきたけど、じゃあ面接では何を見られるのか。私が400人近くの応募者を見てきて、本当に判断材料にしているのは、以下の3つだけ。

1. 生活習慣の安定性

「普段、何時に起きて、何時に寝てますか?」「休日の過ごし方は?」「1週間の食事、外食何回・自炊何回?」。この質問で、応募者の生活基盤の強度がわかる。夜間対応と不規則勤務に耐えられるかは、いまの生活習慣がしっかりしてるかで9割決まる。

2. 逆境への対処経験

「これまでの人生で、一番大変だった時期は?」「そのとき、どう乗り越えましたか?」。葬儀の現場は、日常的に想定外が起きる。過去に大きなストレスを乗り越えた経験がある人は、現場でも折れにくい。逆に「特に大きな挫折はないです」と答える人は、正直、心配になる。

3. 志望動機の「具体性」

「人の役に立ちたい」「感動する仕事だから」だけの人は、まず採らない。冒頭で書いた23歳の女性がそうだった。動機は美しかったけど、具体性がなかった。「祖母の葬儀のどの場面で、何を見て、自分は何を感じたのか」「その体験の後、葬儀業界を調べる中で何を知ったか」。ここまで語れる人は、覚悟がある。

逆に、私が採用してよかったと感じる人の志望動機は、たとえばこんな感じだった。「前職で介護施設に勤めていて、看取りの後、遺体が霊安室に運ばれた後の家族の混乱を何度も見た。あの後、家族に寄り添う仕事があるはずだと思って、葬儀業界を調べた」。具体的な体験と、そこからの思考の跡がある。

「向いてない」と感じたら、どうすればいいか

ここまで読んで、「自分は向いてないかも」と感じた方へ。1つ言いたい。7項目全部に当てはまる必要はない。私だって、20代の頃は感情移入しすぎて泣いてばかりだったし、段取りも下手だった。10年かけて、少しずつ現場に慣れていった。

ただ、いちばん大事なのは、この仕事を「短期で判断しないこと」。3ヶ月で「向いてない」と決めるのは早い。3年やってみて、それでも毎日辛いなら、離れる選択をすればいい。逆に、3年続いたら、そこから見える景色は劇的に変わる。

もし葬儀業界に興味はあるけど、正社員はハードルが高いと感じる方は、まずはセレモニースタッフのパートから入る道もある。現場の空気を知ってから、正社員登用を目指す人もたくさんいる。

逆に、いま現場で「辞めたい」と迷ってる後輩がこの記事を読んでたら伝えたい。この7つの違い、全部を最初から満たしてる人なんて、いない。私も含めて、みんな不器用に、少しずつ、現場で磨かれてきた。3年目までは、迷って当たり前。5年目で「あ、自分にできるかも」と思える瞬間が来る。10年目で、初めて後輩に何かを教えられるようになる。

よくある質問

Q1. 女性でも葬儀屋として長く働けますか?

働けます。私自身が40代女性で20年続けてます。うちの会社でも、女性ディレクターの比率は3割を超えました。20年前は1割以下だったので、確実に増えてます。ただ、夜間対応と体力面で、家庭との両立に工夫が必要。私は子どもが小学生になるタイミングで、当直の回数を月8回から月4回に減らしてもらう相談をしました。会社によって融通の効き方に差があるので、面接時に必ず具体的な勤務体系を確認してほしいです。

Q2. 未経験でも入れますか?どんな経歴の人が多い?

未経験でまったく問題ないです。うちの会社の新卒以外の中途採用者を見ると、前職はホテル・介護・営業・自衛官・元教員などバラバラ。共通してるのは「対人接遇の経験がある」こと。特にホテル業界と介護業界からの転職者は、即戦力になりやすい印象があります。逆に、事務職や工場勤務からの転職者は、最初の半年でカルチャーショックを受けるケースが多い。異業種からの転職で活きるスキルについては別記事にまとめてます。

Q3. 給料はどれくらいもらえますか?

会社と地域と役職で幅があります。地方の中小葬儀社なら新卒で月給20〜23万円、5年目で25〜28万円、10年目のディレクターで年収450〜550万円が中央値。大手なら新卒で25万円スタート、10年目で年収600万円超も珍しくない。ただし、これは夜間手当や休日出勤手当込みの金額。基本給だけで見ると、業界平均は決して高くないです。詳しくは葬儀屋の年収の実態にまとめてます。

Q4. 3ヶ月で辞める人はどんなタイプが多い?

私が20年で見てきた「早期離職者」の共通点は3つ。1つ目、志望動機が「感動する仕事だから」だけで、具体性がなかった。2つ目、生活リズムが元々不安定で、夜勤対応に体がついていかなかった。3つ目、周囲に助けを求めるのが苦手で、1人で抱え込んだ。逆に、3年以上続く人は「淡々とタスクをこなせるタイプ」が多い印象。派手さはないけど、毎日の細かい仕事を確実に積み上げる人が、結局は残る。

Q5. 家族に「葬儀屋になる」と言うと反対されました。どう説得すべき?

私も20歳のとき、親に猛反対されました。「なんでよりによってその仕事」と泣かれた。でも1つ、親を説得できた言葉があります。「これは、人が生きた最後の時間を、家族に手渡す仕事なんだ」と伝えた。父は納得してくれなかったけど、母は「あなたがそこまで言うなら」と了承してくれた。20年後の今、両親とも私の仕事を誇りに思ってくれてる。反対する家族の気持ちも当然だと思います。時間をかけて、少しずつ、この仕事の意味を伝えていくしかない。焦らないで大丈夫です。

Q6. 資格は必要ですか?入社前に取っておくべきものは?

入社前に必須の資格はほぼないです。普通自動車免許があれば十分。入社後、業務の中で葬祭ディレクター技能審査2級、その後1級を目指す流れが一般的。1級取得までは平均5〜7年かかります。事前に勉強したい方は、宗教書を読んでおくと現場で楽になる。仏教の入門書、神道の基礎、キリスト教の基本を、それぞれ1冊ずつ読むだけでも、入社後の理解度が全然違います。

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