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三回忌のお布施相場と香典金額|施主・参列者別の準備物と服装マナー早見表

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白い菊と黒い数珠が並ぶ静かな法要の準備テーブル 葬儀の基礎知識・用語集
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三回忌の打ち合わせで、施主のご遺族から一番よく聞かれるのが「お布施はいくら包めばいいですか」「参列者に金額を伝えていいものですか」という質問。年間100件以上の法要を担当してきた私の実感では、三回忌はちょうど「一周忌までの緊張感」が薄れて、逆に迷う人が増えるタイミングです。

親族の顔ぶれも一周忌より少し縮小し、平服可にする施主も増える。だからこそ、施主側と参列者側でそれぞれ何を準備すべきか、金額の目安はどこにあるのかを、現場で見てきた実数で整理しておきたいと思います。

この記事では、三回忌のお布施相場と香典金額を関係性別に一覧化し、施主が用意するもの、参列者が用意するもの、服装のマナーまで早見表で見渡せる形にまとめました。数字はすべて2024年時点で私が現場で見てきた実勢価格を反映しています。

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三回忌とは何か──満2年で行う理由

三回忌は、故人が亡くなってから「満2年」の命日に営む年忌法要です。「三回忌なのに2年目?」と混乱される方が多いのですが、仏教の数え方では亡くなった日を1回目と数えるため、翌年の一周忌が2回目、その次の年が三回忌にあたります。

三回忌までは「弔い上げ」ではなく、比較的親族を集めて営むのが一般的。ここを過ぎて七回忌・十三回忌と回数が進むごとに、規模は自然と小さくなっていきます。実際、私が担当した現場でも、三回忌までは20〜30名で行っていたご家族が、七回忌からは家族10名以内に絞られるケースがほとんどです。

数え方や年忌の全体像がわからない方は、[仏事・法要の種類と年間スケジュール](https://sougi-shigoto.info/butsuji-houyou-shurui-nenkan-schedule-kazoekata/)を先に眺めておくと、三回忌の位置づけがすっきり整理できます。

三回忌を営む日取りの決め方

命日当日に営むのが本来ですが、平日にあたる場合は「命日より前の土日」に前倒しするのがマナー。命日を過ぎてしまうのは避ける、という考え方が浄土宗・曹洞宗・真言宗など多くの宗派で共通しています。ただし浄土真宗ではこの「前倒し」の意識はやや薄く、参列者の都合を優先する傾向があります。

寺院の予約は最低でも1ヶ月前、できれば2ヶ月前に。私の担当エリアでは、春と秋のお彼岸シーズンに三回忌が重なると、希望日が取れずに1週間ずらす例が毎年発生しています。

施主が準備するお布施の相場【2024年実勢】

三回忌のお布施は、通夜・葬儀のときの十分の一が一つの目安。全国平均では3万円〜5万円が相場で、都市部と地方で若干の差があります。私が名古屋・愛知エリアで見てきた実数だと、3万円が最多、次いで5万円という分布です。

ただしこれは「読経に対するお礼」の部分のみ。実際に施主が寺院にお渡しする現金は、お布施のほかにお車代・御膳料が加わるため、総額はもう少し膨らみます。ここを見落として当日慌てる施主が本当に多いので、内訳ごとに整理しておきます。

より詳しいお布施の金額の書き方や封筒の作法は、[三回忌のお布施相場と渡し方](https://sougi-shigoto.info/sankaiki-ofuse-manners/)にも整理してあります。あわせて確認しておくと安心です。

お布施・お車代・御膳料の内訳早見表

項目金額目安渡すタイミング封筒
お布施(読経料)3万円〜5万円法要開始前の挨拶時白無地または奉書紙
お車代5,000円〜1万円お布施と一緒白無地封筒
御膳料(会食辞退時)5,000円〜1万円お布施と一緒白無地封筒
塔婆料(希望する場合)1本3,000円〜5,000円事前に寺院へ確認塔婆料と表書き

お車代は、寺院が自宅や斎場に出向いてくれた場合に必要。境内の本堂で営むなら不要とする寺院もあります。御膳料は会食(お斎)に僧侶が同席しない場合の代替として、食事1人前相当の金額を包む慣習です。

宗派による金額の違い

浄土真宗は「お布施は喜捨(きしゃ)」という考え方が強く、金額の目安を明示しないお寺が多い。逆に真言宗・天台宗・日蓮宗では「◯万円が目安」とはっきり答えてくれる傾向。曹洞宗と臨済宗の禅宗系は中間で、地域差が大きい印象です。

宗派ごとのお布施の考え方については、[浄土真宗と浄土宗のお布施・作法の違い](https://sougi-shigoto.info/jodo-shinshu-jodoshu-ofuse-sahou-hikaku/)で比較表を作っています。菩提寺と長く付き合っていく上で、宗派特有の作法を押さえておくと迷いが減ります。

参列者側の香典金額【関係性別早見表】

参列者として三回忌に呼ばれた場合の香典は、故人との関係性で金額が変わります。目安を一覧化しました。

関係性会食あり会食なし
配偶者の親3万円〜5万円1万円〜3万円
実の親3万円〜5万円1万円〜3万円
祖父母1万円〜3万円5,000円〜1万円
兄弟姉妹1万円〜3万円1万円
叔父・叔母1万円〜2万円5,000円〜1万円
いとこ・親戚5,000円〜1万円3,000円〜5,000円
友人・知人5,000円〜1万円3,000円〜5,000円
会社関係5,000円〜1万円3,000円〜5,000円

会食(お斎)があるかないかで金額が変わるのがポイント。お斎に参加する場合は、その分の食事代(1人5,000〜1万円)を上乗せするのが暗黙のルールです。夫婦で参列する場合は、2人分の食事代を含めた金額に。

香典袋の表書きと選び方

三回忌の香典袋は「御仏前」または「御佛前」が正解。四十九日を過ぎた法要では故人が「仏」になっているという考え方で、通夜・葬儀の「御霊前」とは区別します。ただし浄土真宗だけは、亡くなった直後から「御仏前」を使うので、通夜のときから一貫しています。

水引は黒白または双銀の結び切り。関西では黄白の水引を使う地域も多く、京都・大阪・兵庫の一部では黄白が主流です。中袋の書き方や金額表記のルールは[香典袋の中袋の書き方](https://sougi-shigoto.info/koden-nakabukuro-kakikata-kingaku-jusho-kyujitai/)を確認してください。旧字体(金伍萬圓など)の書き方まで細かく載っています。

お札は新札?旧札?

通夜・葬儀では「新札は準備していたようで失礼」とされ旧札を使うのが基本ですが、三回忌は違います。あらかじめ日程がわかっている法要なので、新札でも旧札でも構いません。むしろ折り目のついた古すぎるお札は避け、きれいなお札を使う方が丁寧です。

お札の向きは、袋を開けたときに顔が下・裏側になるように入れるのが仏事の慣習。ただ地域差もあり、絶対のルールではありません。

施主が用意する物リスト

三回忌の施主が当日までに準備する物を、時系列で並べます。1ヶ月前・2週間前・当日、というスケジュール感を持っておくと直前で慌てません。

1ヶ月前までに準備

  • 寺院への日程連絡と予約
  • 会場(自宅・寺院・斎場・料亭)の予約
  • 案内状の作成と発送(返信期限は2週間前設定)
  • お斎の会場と料理の予約
  • 引き出物の選定と数量確定

2週間前までに準備

  • お布施・お車代・御膳料の封筒準備
  • お花・お供物の手配
  • 塔婆を希望する場合は寺院に本数連絡
  • 参列者名簿と席次表の作成
  • 施主挨拶の原稿作成

当日持参する物

  • お布施・お車代・御膳料(袱紗に包む)
  • お位牌・遺影・お花・お供物
  • 数珠
  • 参列者名簿と席次表
  • 引き出物(会場に事前搬入している場合を除く)
  • ハンカチと予備のティッシュ

引き出物の相場は1人あたり3,000円〜5,000円。お茶・お菓子・タオル・洗剤といった「消え物」が定番で、最近はカタログギフトを選ぶ施主も増えています。会食の料金は1人5,000円〜1万円が目安で、法要と食事を合わせた総支出は参列者20名で30万円〜50万円ほど、というのが私の見てきた平均値です。

参列者が用意する物リスト

参列者側の準備はシンプルですが、忘れやすい物があります。

  • 香典(袱紗に包んで持参)
  • 数珠
  • ハンカチ(白または黒)
  • お供物(施主から辞退の連絡がなければ)
  • 案内状(会場の地図確認用)
  • 返信ハガキで「出席」と回答した控え

お供物は、日持ちのする菓子折り・果物・線香などが定番。生花は施主側で用意していることが多いため、重複を避けるためにも「持参してよいか」を事前に施主に確認するのが親切です。金額は3,000円〜5,000円が相場で、香典とは別に用意します。

袱紗の色は?

弔事用の袱紗は、紫・紺・グレー・深緑などの寒色系。紫は慶弔両用で使えるので、1枚持っておくと便利です。赤やピンクの華やかな色は絶対に避けてください。

服装マナー──施主と参列者で違う

三回忌の服装は、一周忌までの「正喪服・準喪服」から少しトーンダウンして「準喪服または略喪服(平服)」が主流になります。ただし施主側は参列者よりも一段格上の服装を選ぶのが基本。この差を意識しておくと恥をかきません。

立場男性女性
施主・親族黒スーツ、白シャツ、黒ネクタイ黒ワンピースまたは黒スーツ、黒ストッキング
参列者(案内状に「平服」記載なし)ダークスーツ、白シャツ、黒ネクタイ黒・紺・グレーのワンピースやスーツ
参列者(案内状に「平服で」記載あり)ダークスーツ、地味なネクタイ地味な色のワンピースやアンサンブル

案内状に「平服でお越しください」と書かれていても、Tシャツ・ジーンズ・派手な柄物はNG。「平服=カジュアル」ではなく「略喪服」と理解してください。オンライン参列や小規模な家族法要でも同様です。オンラインで参列する際の平服の定義は[オンライン法要の参加マナー](https://sougi-shigoto.info/online-houyou-manner-zoom-koden-heifuku/)にも整理しています。

アクセサリー・小物のマナー

結婚指輪以外のアクセサリーは基本的に外す。パールのネックレスは可ですが、必ず一連(二連は「不幸が重なる」の連想でNG)。バッグは黒の布製、革製でも光沢のないものを。金具が目立つブランドバッグは避けます。

ストッキングは黒が基本ですが、真夏の三回忌なら肌色でも大目に見られます。男性の靴下は黒無地一択。女性の靴は黒のパンプス、ヒールは3〜5cmが上品です。子どもを連れて参列する場合は、制服があれば制服、なければ白シャツと紺・黒のズボンかスカートで十分。

当日の流れとタイムスケジュール

三回忌の一般的な進行を、時系列で並べます。会場によって前後しますが、この流れを頭に入れておくと安心です。

時間内容所要時間
10:30参列者集合、受付開始30分
11:00僧侶入場、法要開始10分
11:10読経・焼香30〜40分
11:50僧侶による法話10分
12:00施主挨拶、お布施のお渡し10分
12:30お斎(会食)会場へ移動15分
13:00〜14:30会食・献杯・歓談90分
14:30施主締めの挨拶、引き出物お渡し、解散15分

合計3〜4時間が目安。参列者は、開始時刻の15分前には会場入りするのがマナーです。遅刻は絶対に避けたい。焼香の順番は施主・遺族・親族・友人知人という順で、席次に沿って進みます。

献杯の挨拶は誰が行う?

お斎の冒頭で行う献杯は、故人と縁の深い人(長男・長女・故人の兄弟)が行うのが慣例。施主が兼ねることもあります。挨拶の例文は[献杯の挨拶例文](https://sougi-shigoto.info/kenpai-aisatsu-bunrei-kanpai-chigai-timing/)にまとめてあるので、頼まれたら参考にしてください。

よくある質問

Q1. 三回忌に呼ばれなかった場合、香典だけ送ってもいいですか?

問題ありません。故人と縁の深かった友人・親戚なら、事前に施主に「香典を送りたい」と一声かけて、現金書留で送るのが一般的。金額は5,000円〜1万円程度、参列時より少なめでかまいません。手紙を同封し「参列できず申し訳ない」旨を添えると気持ちが伝わります。ただし、家族葬・親族のみと明記されていた場合は、施主が香典を辞退している可能性もあるので、確認してから送りましょう。

Q2. 夫婦で参列する場合、香典は連名にしますか?金額は?

夫婦で参列する場合は、香典は1つにまとめて夫の氏名で出すのが一般的です。連名にしたい場合は、夫のフルネームの左隣に妻の名前だけを書きます。金額は「1人分×2」ではなく、夫婦で3万円〜5万円程度。会食に2人分参加する分を上乗せしたイメージで組み立ててください。

Q3. 三回忌は家族だけで行っても失礼ではないですか?

近年、家族のみで行う三回忌は珍しくありません。特にコロナ以降、親族10名以内で執り行うケースが半数を超える印象です。ただし、故人と生前縁の深かった友人・知人には、事前にハガキ等で「家族のみで営む」旨を伝えておくと、後から気を悪くされることが防げます。故人と親しかった人へのフォローは施主のマナーの一つと思ってください。

Q4. お布施を渡すタイミングと言葉がけは?

法要開始前に僧侶へ挨拶するタイミングでお渡しするのが理想。「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と一言添えて、袱紗から取り出したお布施を切手盆(きってぼん)または袱紗の上に載せて差し出します。手渡しは失礼にあたるので必ず盆か袱紗を挟むこと。法要後にお渡しする場合は、会食が終わった後の見送りのタイミングでも問題ありません。

Q5. 三回忌のあとは、次はいつ法要をすればいい?

三回忌の次は満6年目の「七回忌」です。以降は十三回忌(満12年)、十七回忌(満16年)、二十三回忌(満22年)、二十七回忌(満26年)、三十三回忌(満32年)と続き、三十三回忌をもって「弔い上げ」とするのが多くの宗派の慣例です。ただし七回忌以降は親族のみの小規模な集まりに切り替える家庭がほとんど。故人を偲ぶ気持ちが続く範囲で無理なく続けるのが一番だと思っています。

Q6. お布施はどのお札を使うのが正しい?

お布施は新札を使うのが丁寧とされています。通夜・葬儀の香典は「準備していたようで失礼」と旧札が推奨されますが、お布施は僧侶へのお礼なので、新札の方が礼にかなっています。もし新札が手元になければ、シワや折れ目の少ないきれいなお札を選んでください。お札の向きは、袋を開けたときに肖像画が上・表になるように入れるのがお布施の作法です。

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