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【完全ガイド】危篤と言われたらどうする?葬儀のプロが教える「家族が今すぐ準備すべき3つのこと」と心構え

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病院のベッドで大切な人の手を両手で優しく包み込み、祈りを捧げている家族の手元のクローズアップ 葬儀の基礎知識・用語集
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危篤と言われたらどうする?葬儀のプロが教える「家族が今すぐ準備すべき3つのこと」と心構え【完全ガイド】

危篤と言われたらどうする?葬儀のプロが教える「家族が今すぐ準備すべき3つのこと」と心構え【完全ガイド】

「至急、病院に来てください」

深夜に鳴り響く電話、医師からの深刻な説明。大切なご家族が「危篤(きとく)」と告げられたとき、冷静でいられる人はいません。頭が真っ白になり、心臓の鼓動だけが大きく聞こえるような感覚に陥るでしょう。

まずは、大きく深呼吸をしてください。

私は長年、葬儀業界に身を置き、数多くの「お別れ」と「旅立ち」の現場に立ち会ってきました。私自身も一人の息子を持つ母であり、親を見送った経験もあります。その経験から断言できるのは、「危篤の知らせを受けた直後の行動が、その後の後悔のないお別れに直結する」ということです。

この記事では、医師から危篤を告げられたご家族が、今すぐに何をすべきか、どのような心構えでいるべきかを、実務的な視点と心に寄り添う視点の両面から詳しく解説します。どうか、少しでもあなたの不安が和らぎますように。

目次

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1. そもそも「危篤」とはどのような状態か

医師が使う「危篤」という言葉は、医学的に非常に重い意味を持ちます。まずは現状を正しく理解しましょう。

回復の見込みが極めて低い状態

危篤とは、病気やケガの病状が急激に悪化し、「生命の維持が困難であり、いつ呼吸が停止してもおかしくない切迫した状態」を指します。残酷なようですが、医師がこの言葉を使うときは、回復の見込みが極めて薄く、死期が目前に迫っていることを示唆しています。

数時間で亡くなることもあれば、持ち直して数日間生き続けることもあります。ごく稀に奇跡的な回復を見せるケースもありますが、基本的には「今日、明日が山場である」と覚悟を決める必要があるフェーズです。

「重篤(じゅうとく)」との違い

よく似た言葉に「重篤」がありますが、これは「命の危険はあるが、治療によって回復する可能性がある状態」を含みます。一方、「危篤」はさらに深刻で、もはや積極的な治療よりも、最期の時を穏やかに過ごすこと(看取り)へシフトする段階であると認識してください。

2. 危篤の連絡を受けたらすぐに準備すべき「3つのこと」

動揺する気持ちを抑え、まずは以下の3つを行動に移してください。これらは優先順位が高い順に並んでいます。

① 会わせたい人への緊急連絡(リストアップと電話)

これが最も重要です。危篤の状態では、いつ意識がなくなるか、いつ心臓が止まるかわかりません。「死に目に会えるかどうか」の瀬戸際です。

連絡する範囲の決め方

基本的には「三親等以内の親族」(配偶者、子、孫、親、兄弟姉妹、祖父母)が目安ですが、これにこだわる必要はありません。ご本人にとって本当に大切な人、あるいは「この人には会わせてあげたい」と家族が思う人に連絡を取りましょう。

プロのアドバイス:
「こんな夜中に迷惑ではないか」「遠方だから無理ではないか」と遠慮する必要はありません。訃報(亡くなった後の連絡)を受けた時に、「なぜ危篤の時に教えてくれなかったのか」と後悔されたり、トラブルになったりするケースを私は何度も見てきました。
「もしものことがあるかもしれないので、覚悟だけはしておいてほしい」と伝えるだけでも十分です。

伝え方のポイント

電話が繋がらない場合は、留守番電話とLINEやメールを併用します。伝えるべき内容は以下の通りです。

  • 誰が危篤なのか
  • 現在の病院名と病室番号
  • 医師からの説明(今夜が山だ、など)
  • あなたの連絡先

② 現金の準備(数十万円程度)

意外に思われるかもしれませんが、キャッシュレス時代の今だからこそ、現金の準備は必須です。

もし不幸にして亡くなられた場合、病院からご遺体を搬送する寝台車の費用や、当面の雑費、遠方から駆けつけた親族の交通費の立て替えなど、急に現金が必要になる場面が多発します。また、深夜や早朝の病院近辺ではATMが使えない、あるいはお金をおろす時間すら惜しい状況になりがちです。

葬儀費用のことまで考える必要はありませんが、手元に10万円~30万円程度の現金を用意しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

③ 精神的な準備と「葬儀社」の想定

「まだ生きているのに葬儀のことを考えるなんて不謹慎だ」と感じる方は多いでしょう。しかし、業界にいる私から言わせてください。事前に葬儀社を想定しておくことは、故人様を守るための最大の準備なのです。

病院で亡くなった場合、長時間は病室にいられません。多くの病院では、数時間以内にご遺体を移動(搬送)させるよう求められます。その時、葬儀社が決まっていないと、病院提携の業者に言われるがまま高額な搬送を依頼することになったり、慌てて探した葬儀社で十分な打ち合わせができず、後悔の残るお葬式になったりします。

「もしもの時は、ここの葬儀社に電話しよう」と決めておくだけで、最期の瞬間に「次はどうすればいい?」とパニックにならず、心ゆくまでお別れに集中できるのです。

3. 病院へ駆けつける際の服装と持ち物

「喪服で行ったほうがいいの?」という質問をよく受けますが、これは絶対にNGです。

服装は「地味な平服」でOK

危篤の連絡を受けて駆けつける際は、普段着で構いません。喪服を持っていくと、「死ぬのを待っていた」かのように受け取られ、非常に失礼にあたりますし、他のご家族の心情を逆撫でしてしまいます。

  • 男性: スーツであればネクタイを外す程度。私服なら、派手な色や柄を避けた落ち着いた服装。
  • 女性: 露出の少ない、地味な色の服装。結婚指輪以外のアクセサリーは外しておくと無難です。

もし職場から直行する場合や、遠方から向かう場合は、後で着替えるための喪服を「持参」するのは構いませんが、着用は避けてください。

持っていくべきものリスト

  • 携帯電話と充電器: 連絡調整でバッテリーを激しく消耗します。必須です。
  • 現金: 前述の通りです。
  • メモ帳とペン: 医師の説明や、親族からの伝言、葬儀社とのやり取りなど、記録すべきことが山ほどあります。
  • 身分証明書・保険証: 手続き等で必要になる場合があります。
  • 羽織るもの・ブランケット: 病院の待合室は冷えることがあります。長期戦になることも想定しましょう。

4. 病室での過ごし方と家族の心構え

病室に到着したら、何をすればよいのでしょうか。医療機器に囲まれた姿を見てショックを受けるかもしれませんが、ご本人にはあなたの声が届いています。

聴覚は最後まで残っています

人は亡くなる直前まで、耳だけは聞こえていると言われています。意識がないように見えても、決して諦めないでください。

耳元で、普段通りに呼びかけてあげてください。「ありがとう」「大好きだよ」「頑張ったね」など、肯定的な言葉をかけ続けてください。これまでの感謝を伝える絶好の機会です。逆に、病室で遺産の話やネガティブな揉め事の話をするのは絶対に避けてください。

お別れの時間を大切にする

もし医師から「処置をやめて、家族だけの時間を」と言われたら、それは医療的な敗北ではなく、「家族として過ごす大切な時間」を与えられたと捉えてください。手を握り、体をさすり、体温を感じてください。

私たち葬儀のプロがどんなに立派な祭壇を作っても、この「生きて触れ合える最期の時間」には敵いません。後悔のないよう、十分に触れ合ってください。

5. 「もしも」の時に備えて考えるべき葬儀のこと

少し厳しい現実的な話をさせてください。 ご逝去された後、ご家族には悲しむ間もなく、怒涛のような「決定」の連続が待っています。

亡くなった直後の流れ

  1. 医師による死亡確認: 「死亡診断書」が発行されます。
  2. 末期の水(まつごのみず): 喉を潤す儀式を行います。
  3. エンゼルケア: 看護師さんがお体を綺麗にしてくれます。
  4. 搬送先の決定: 病院からは「どこへ搬送しますか?葬儀社は決まっていますか?」と必ず聞かれます。

事前相談は「愛」です

私が担当したご遺族の中で、「事前に相談しておいて本当によかった」とおっしゃる方は数え切れません。逆に「何も決めていなくて、言われるがままに高い葬儀をしてしまった」と悔やむ方も多くいらっしゃいます。

今、スマートフォンの検索で構いません。「地域名 評判の良い葬儀社」や、以前から気になっていた葬儀社のサイトを見てみてください。24時間365日電話を受け付けているところがほとんどです。

電話をして「現在、家族が危篤状態なのですが、万が一の時の対応を教えていただけますか?」と聞いてみてください。まともな葬儀社であれば、決して営業を押し付けることなく、まずあなたを気遣い、丁寧なアドバイスをくれるはずです。その電話対応の良し悪しで、信頼できる業者かどうかを判断できます。

6. まとめ:最期の時間を「愛の時間」にするために

危篤の連絡は、誰にとっても恐ろしいものです。しかし、それは同時に「お別れまでの猶予を与えられた」ということでもあります。突然死で何も言えずに別れることと比べれば、感謝を伝え、手を握る時間があることは、ある意味で救いなのかもしれません。

最後にもう一度まとめます。

  1. まずは深呼吸。
  2. 会わせたい人へすぐに連絡。
  3. 現金を準備し、地味な服装で駆けつける。
  4. 「ありがとう」をたくさん伝える。

この業界にいる私からの願いは一つです。 どうか、事務的な手続きや慌ただしさに心を奪われず、目の前にいる大切な方との時間を、愛で満たしてください。 そのためのサポートをするのが、私たち葬儀社の役割です。困ったときは、いつでもプロを頼ってくださいね。あなたが、後悔のない優しいお別れができることを、心から願っています。

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