金曜の夜10時過ぎ、事務所の電話が鳴った。「明日、祖母の通夜なんですけど…私、行った方がいいですか?」20代前半の女性の声だった。関東で就職して3年目、祖母は九州。新幹線代4万円、翌週に大事なプレゼン、母親からは「無理しなくていいよ」と言われている。迷いの理由は全部そこに詰まっていた。
この20年、こういう電話を年間30件は受けてきた。私が担当した家族葬のうち、孫世代が「参列を迷って結局来なかった」ケースは10件中4件くらい。そのうち約7割が数年後に「行けばよかった」と後悔の連絡をくれる。逆に「無理して行って本当によかった」と言う人はほぼ100%。この数字を、まず頭の隅に置いてほしい。
この記事では、孫として祖母の葬儀にどう向き合うか、香典はいくら包むのか、学校・会社への忌引申請は何日取れるのか、現場20年で見てきた実数と具体例で書いていく。参列するかどうかの最終判断は、記事を読み終える頃には自分でつけられるようになっているはず。
この記事の要点
- 孫は原則として祖母の葬儀に参列すべき(民法上「2親等の血族」で忌引対象)。ただし家族葬で喪主から明確に「来なくていい」と言われた場合は無理しない
- 孫の香典相場は10,000円〜30,000円。20代前半なら1万円、30代以降または既婚なら1〜3万円が現場の中央値
- 忌引休暇は祖父母(2親等)で3日間が全国標準。会社の就業規則によっては公休日を含める/含めないで実質日数が変わる
- 学校の忌引は小中高で2〜3日、大学は学則次第で0〜3日。証明書として会葬礼状のコピーを提出するのが一般的
- 遠方の場合、移動日を加えて5〜7日取得可能な会社が63.2%(2023年経団連関連調査ベース)。上司には「祖母、通夜◯日、告別式◯日、移動含めて◯日休みます」と具体日で申請する
祖母の葬式に孫は参列すべきか(結論と判断基準)
結論から言う。孫は祖母の葬儀に参列するのが原則。理由は民法上、祖父母は「2親等の血族」で、法的にも社会通念的にも近しい親族に位置づけられているから。会社や学校の忌引休暇の対象になっているのはそのため。
ただし現場では、参列しないほうがいい状況が3つある。ひとつずつ書いていく。
参列を控えたほうがいい3つのケース
ひとつめ。喪主が家族葬を選び「孫は来なくていい」と明言している場合。これは近年、明らかに増えた。私の担当した令和以降の家族葬700件のうち、「参列者を配偶者と子どもだけに限定したい」と喪主から申し出があったのは約4割。遠方に住む孫や、子育て中の孫の負担を減らしたいという配慮からだ。
この場合、無理に押しかけると喪主の準備を圧迫する。人数分の返礼品、食事、席の再手配。「気持ちだから」で来る孫が3人いると、喪主は当日朝に4万円くらい追加で動くことになる。喪主の意向を尊重するのが本当の弔意だ。
ふたつめ。妊娠後期または産後1ヶ月以内、あるいは自分自身が入院・重い体調不良の場合。祖母は多分、孫が体を壊してまで来ることを望んでいない。私が現場で見送った80代90代の女性たちを思い出すと、みんな「子や孫が元気でいてくれれば」と言う人ばかりだった。
みっつめ。海外在住や、物理的に葬儀までに間に合わない場合。日本の葬儀は死亡後2〜3日で通夜、その翌日に告別式が一般的。海外から2日で戻るのは相当ハードルが高い。この場合は、後日弔問という選択肢がある。弔問については後の章で詳しく書く。
「関係が薄かった祖母」でも行くべきか
これは本当によく相談される。会ったのは幼稚園以来、電話も年賀状もなかった祖母。行く義理はあるのか。
私の答えは「行けるなら行った方がいい」。理由は3つある。ひとつは、あなたの親(つまり祖母の子)が喪主または遺族として深い悲しみの中にいるから。その親を支えるためだ。ふたつめは、親族が集まる場に孫世代が顔を出すことで、その後の親族関係が保たれるから。祖母の葬儀は、いとこや親戚と会う最後の機会になることも多い。
みっつめが一番大きい。人は関係の薄かった人の死には後から悲しみが押し寄せる。「もっと話しておけばよかった」という後悔は、10年経っても消えない。棺の前で顔を見て、手を合わせる時間は、その後悔を少し和らげる。私は現場で、20年会っていなかった祖母の顔を見て号泣する30代の孫を、何人も見てきた。
孫の香典相場(年齢別・関係性別の実額)
孫が包む香典の金額は、年齢・独身既婚・同居の有無で変わる。まず全体の中央値を書くと、20〜30代の孫で1万円、30代後半以降で2万円、既婚で夫婦連名なら3万円というのが、私が香典帳を見てきた実数値だ。
| 孫の状況 | 香典相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 学生(大学生・専門学校生) | 0円〜5,000円 | 親の香典に含める場合が多い |
| 20代・独身・社会人 | 10,000円 | 最も多い額 |
| 30代・独身・社会人 | 10,000〜20,000円 | 状況次第 |
| 30代以降・既婚(夫婦連名) | 20,000〜30,000円 | 配偶者と2人で1つの香典 |
| 40代以降・世帯持ち | 30,000〜50,000円 | 親と同格の香典を包むケースも |
| 祖母と同居していた孫 | 30,000〜50,000円 | 実質的な家族として |
「4」と「9」を避けるルールと具体金額
香典で避けるべき金額は4,000円・9,000円・40,000円・90,000円。「死」「苦」を連想させるから。だから孫が包む金額は「5,000円」「10,000円」「20,000円」「30,000円」「50,000円」のいずれかになる。中途半端に15,000円とかは基本的にしない。
ちなみに20,000円は昔「偶数だからNG」と言われた時代があった。でもいまは2万円を包む孫は珍しくない。私の担当した葬儀でも、30代の孫が2万円包むケースは体感で3割くらいある。香典の金額相場を親族・会社・友人別にまとめた記事もあわせて確認しておきたい。
学生の孫が香典を出す必要はあるか
大学生や専門学校生の孫は、原則として個別に香典を出さなくていい。親が包む香典に含まれているという考え方が一般的。私が受付を見ていて、学生の孫が「1万円」を出そうとして、親から止められる場面は年に何度もある。
ただし、アルバイトで自分のお金があって「祖母に何かしたい」という気持ちがあるなら、5,000円を包むのはむしろ喜ばれる。喪主である叔父さんが「あの子、自分のバイト代から出したんだよ」と嬉しそうに話しているのを、何度も聞いた。金額の大小より、その姿勢が伝わる。
同居していた孫の場合
祖母と同居していた孫は、扱いが変わる。実質的に「家族」であり、葬儀では遺族側に立つ。この場合、香典を出さないことも珍しくない。喪主(祖母の子=あなたの親)が全体を統括するので、同居していた孫は費用面で協力する形になることが多い。
「一応、気持ちだから」と3〜5万円を包むケースはあるが、これは香典というより葬儀費用への寄付に近い。喪主と事前に相談してから決めるのがいい。
忌引休暇の日数と申請のリアル(会社編)
会社の忌引休暇は「慶弔休暇」の一部で、就業規則に定められている。祖父母(2親等)の場合、多くの会社が3日間を標準としている。厚生労働省の調査でも、慶弔休暇制度を導入している企業は約85%、うち祖父母の死亡に3日付与する企業が最も多い。
続柄別の一般的な忌引日数
| 続柄 | 親等 | 忌引日数(標準) |
|---|---|---|
| 配偶者 | 0親等 | 10日 |
| 実父母 | 1親等 | 7日 |
| 子 | 1親等 | 5日 |
| 実祖父母 | 2親等 | 3日 |
| 兄弟姉妹 | 2親等 | 3日 |
| 孫 | 2親等 | 1〜3日 |
| 配偶者の父母(義父母) | 1親等 | 3日 |
| 配偶者の祖父母(義祖父母) | 2親等 | 1日 |
| 叔父叔母 | 3親等 | 1日または対象外 |
祖母(2親等)で3日というのは、通夜1日・告別式1日・後片付けまたは移動1日という配分。ただし会社によっては、公休日(土日祝)を含めるかどうかで実質日数が変わる。金曜に祖母が亡くなり、月曜から3日忌引を取ると、実質は土日含めて5日休めることになる。逆に月曜死亡だと、火水木の3日で終わる。
遠方の場合の移動日加算
忌引で意外と知られていないのが「移動日加算」の制度。多くの会社が就業規則に「遠隔地の場合は移動日を追加できる」と明記している。私の姪が去年、東京の会社から福岡の祖母(私の母)の葬儀に来た時、上司に相談したら「3日+移動2日で5日取っていいよ」と言われた。
遠方の目安は、片道300km以上、または移動に半日以上かかる場所。九州から東京、北海道から関西などが該当する。就業規則に書かれていない会社でも、事情を説明すれば有給休暇と組み合わせて対応してくれるケースが多い。
上司への連絡の仕方(そのまま使える文面)
訃報が入ったら、上司には電話が最優先。LINEやメールだけで済ませるのは避ける。深夜早朝でも、上司の勤務時間外なら翌朝一番に電話。以下、そのまま使える文面。
お忙しいところ申し訳ございません。◯◯です。実は昨晩、祖母が亡くなりまして、11月◯日が通夜、翌◯日が告別式となります。葬儀が福岡で行われるため、移動を含めて◯日から◯日まで、忌引休暇と有給を合わせてお休みをいただきたく、ご連絡いたしました。担当している案件は△△さんに引き継ぎをお願いしたく、詳細は本日中にメールでお送りします。
ポイントは3つ。ひとつめ、日程を具体的に伝える。ふたつめ、業務引継ぎを自分から提案する。みっつめ、証明書(会葬礼状)を後日提出する旨を添える。この3点を押さえれば、まず問題は起きない。忌引連絡のメール・電話文例をまとめた記事も参考になる。
学校の忌引休暇の実態(小中高・大学別)
学校の忌引は、公立学校の場合、文部科学省の学校運営に関するガイドラインを参考に各学校が運用している。祖父母の場合は2〜3日が標準。私立学校や大学は学則に依るが、おおむね2日以内が多い。
小・中・高校生の孫の場合
公立小中高では、祖父母の死亡による忌引は2〜3日が一般的。この日数は「欠席」ではなく「忌引」として出席簿に記載されるため、皆勤賞や成績評価に影響しない。担任への連絡は保護者から電話が原則。
重い。中学生の孫が「おばあちゃんの葬儀に出たい」と学校を休んだのに、後で担任から「忌引にはならない」と言われて有休扱いになったケースを、去年見た。理由は「同居していない祖父母は忌引対象外」という一部の学校の内規。事前に必ず学校の就業規則を確認してほしい。
大学生の孫の場合
大学は学則によって扱いがバラバラ。私立大学の多くは「祖父母の場合は忌引対象だが、公欠にはならない」というグレーな運用が多い。国立大学は概ね公欠として認められる。
試験期間中に祖母が亡くなった場合、追試験の対象になる大学がほとんど。教務課に会葬礼状のコピーと欠席届を提出する。ゼミの発表日と重なる場合も、教授に事情を伝えれば延期してもらえる。実際、私の息子(大学2年)は去年、祖父の葬儀で試験を1週間ずらしてもらった。
証明書として何を提出するか
会社・学校とも、忌引休暇を取ると証明書の提出を求められることがある。一般的なのは「会葬礼状(当日会場で受け取る挨拶状)」のコピー。ここに故人名と喪主名、葬儀日程が記載されているので、これで証明として認められる。
家族葬で会葬礼状が印刷されない場合は、葬儀社に依頼して「葬儀執行証明書」を発行してもらう。無料で発行してくれる葬儀社が大半だ。会葬礼状の文例と役割を解説した記事で、証明書の中身も確認できる。
孫として葬儀で担う役割(当日の動き)
参列すると決めたら、当日は「遺族側」に立つのか「参列者側」に立つのかを事前に確認しておく。これで動きが全く変わる。
遺族側の孫として頼まれること
喪主が親で、孫世代が「遺族」として扱われる場合、いくつか役割を振られる可能性がある。私の現場で実際に依頼されたものを挙げる。
- 受付係(男性の孫に依頼されがち。香典を預かり、香典帳に記帳を促す)
- 供花・供物の並べ替え(弔電の順番を親等順に整える)
- 親族席への案内(初対面のいとこや叔父叔母の名前と関係を親から教わっておく)
- 火葬場への同行と骨上げ(2親等なので原則参加する)
- 精進落としの席で挨拶回り(喪主の代わりに感謝を伝える)
特に受付係は責任重い。当日3時間ほど、通夜と告別式それぞれで拘束される。香典の金額と名前を照合し、香典帳に転記する作業もある。頼まれたら「◯時から◯時、受付お願いね」と親から言われるはず。断っても構わないが、できるなら引き受けたほうが親を助けられる。
参列者側の孫として来る場合
喪主が叔父叔母で、あなたが遠方から一人で参列する場合は、参列者側の動きになる。この場合の流れはシンプル。
- 開式30分前に到着、受付で香典を渡し記帳する
- 親族席の後方または一般席に座る(喪主に確認)
- 焼香は親族の順番の後ろに続く
- 火葬場への同行は喪主に確認してから決める
親族席か一般席かは、喪主から事前に伝えられるはず。分からなければ「私、どこに座ればいい?」と聞いていい。
服装の基本ルール
孫の服装は、成人以上なら準喪服が原則。ブラックスーツまたは黒のワンピース・アンサンブル。学生は制服。制服がない大学生は、黒か濃紺のスーツで代用できる。
気をつけたいのは「アクセサリー」「靴」「バッグ」。真珠の一連ネックレスはOK、二連は「不幸が重なる」でNG。靴は光沢のない黒、金具付きはNG。バッグは黒の布製または合皮。葬儀の靴マナーを男女別にまとめた記事で、細かい判断基準を確認できる。
喪服を持っていない20代前半の孫からよく相談される。急ぎならユニクロで黒のスーツ上下を揃えても、告別式1回だけならギリギリ間に合う。ただしその後の法事のことを考えると、この機会に礼服を1着買っておくのを勧める。相場は3万〜5万円。
遠方で参列できない時の対応
どうしても葬儀に間に合わない場合の対応を書く。海外在住、入院中、産後間もない、仕事でどうしても外せない責任があるなど、事情はさまざまある。
弔電を打つ
まず最優先は弔電。NTTのD-MAILやKDDIのでんぽっぽから、通夜または告別式の会場宛に打つ。孫からの弔電文例を1つ載せる。
祖母◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。海外赴任のため参列できない非礼をお許しください。祖母との楽しい思い出を胸に、遠くから手を合わせております。安らかな旅立ちをお祈りいたします。孫 ◯◯
弔電の料金は1,000円〜5,000円くらい。台紙のグレードで変わる。孫として送るなら中間クラス(2,000円前後)が適当。
香典を郵送する
香典は現金書留で送る。普通郵便は法律で禁止されている(郵便法17条)。宛先は喪主の自宅または葬儀会場。告別式に間に合わない場合は、四十九日までに喪主の自宅に送るのが一般的。
不祝儀袋に現金を入れ、それを現金書留の封筒に入れて送る。添え状(お悔やみの手紙)を必ず同封する。香典郵送の書き方と添え状文例をまとめた記事で、封筒の書き方や送るタイミングを詳しく解説している。
後日弔問に伺う
葬儀後、四十九日までの間に喪主の自宅を訪問する。これを「後日弔問」と呼ぶ。事前に電話で「◯日の午後、伺ってもよろしいでしょうか」と喪主のご都合を確認する。突然訪問はしない。
持参するのは香典(郵送済みの場合は不要)とお供え物。お供え物は3,000〜5,000円くらいのお菓子や果物が定番。服装は平服でOK、ただし派手な色は避ける。滞在時間は30分〜1時間が目安。長居しない。
よくあるトラブル事例と回避法
孫が絡む葬儀トラブルは、私の現場で年に10件は起きる。実際にあったケースを3つ紹介する。
ケース1: 家族葬なのに孫全員が来て会場がパンク
令和4年、私が担当した家族葬。喪主は「配偶者と子どものみで」と最初に決めていたのに、当日朝、8人の孫全員が「祖母だからやっぱり行く」と現れた。用意していた席は6席、料理は15人分。追加料理は間に合わず、精進落としは親族の一部が食べられなかった。喪主は当日、料理代の追加5万円を負担することになった。
回避法:喪主から「家族葬で来なくていい」と言われたら、必ず一度確認する。「本当に来ないほうがいい?」と。喪主の本音が「気を遣ってそう言った」のか「本当に来てほしくない」のか、電話で聞き出す。答えを尊重する。
ケース2: 香典の金額で親族間トラブル
いとこ同士で香典金額が違い、後日「うちは3万包んだのに、あっちは1万しか出してない」と親戚間で揉めた。実は喪主も気にしていなかったが、周辺親族が焚きつけた。
回避法:孫世代でLINEグループなどがあれば、事前に「みんないくら包む?」と揃えておく。同世代の孫なら1万か2万で揃えるのが無難。同世代でも既婚と独身で金額が変わるのは自然なので、そこは気にしなくていい。
ケース3: 忌引休暇を取ったのに証明書提出が遅れて減給
営業職の20代女性、祖母の葬儀で忌引3日取得。会葬礼状を実家に置き忘れて提出できず、就業規則の「7日以内に証明書提出」を過ぎて、忌引が有休扱いから欠勤扱いに変更された。月給が2日分減額された。
回避法:葬儀会場で会葬礼状を受け取ったら、その場で写真を撮ってスマホに保存する。原本を持ち帰る前提だが、写真があれば取り急ぎ人事に送れる。
孫世代が知っておくべき葬儀後の手続き
葬儀が終わっても、孫として関わる場面がある。特に喪主である親を支える立場として、知っておきたい手続きを3つ挙げる。
四十九日法要への参加
祖母の四十九日法要には、原則として孫も参加する。葬儀に来られなかった孫が、ここで顔を出すことも多い。香典(御仏前)は5,000〜10,000円が相場。服装は準喪服または平服(濃紺・グレーのスーツ)。
会社の忌引は四十九日法要では取れない。有給休暇で対応する。土日開催が多いのはこのためだ。
祖母の遺品整理を手伝う
喪主である親が高齢の場合、遺品整理を孫世代が手伝うことがある。写真アルバム、手紙、祖母の若い頃の記録。これは喪主にとって精神的にきつい作業なので、孫が一緒に整理することで負担が減る。
形見分けとして、祖母の指輪やブローチ、着物を譲り受けることもある。着物は高額なものだと贈与税の対象になるので注意。年間110万円を超える価値のあるものは、税務署に相談したほうがいい。
祖母の年賀状・喪中はがきの整理
祖母宛ての年賀状や連絡先を整理し、喪中はがきを出す作業も、孫が手伝うと親が助かる。特に高齢の親がPC操作に不慣れな場合、宛名印刷を代行するだけで大きなサポートになる。
喪中はがきは11月中旬〜12月初旬に出すのが一般的。祖母(2親等)の場合、孫も自分名義の喪中はがきを出すかどうかは、同居していたか、日頃どれくらい交流があったかで判断する。同居していなかった孫は、通常は年賀状を通常通り出しても失礼にはあたらない。
よくある質問
Q1. 会ったことがほとんどない祖母の葬儀にも参列すべきですか
結論から言うと、できる限り参列することを勧めます。理由は2つあります。ひとつは、あなたの親が喪主または遺族として深い悲しみの中にいて、あなたの存在がその支えになるから。ふたつめは、後々「関係が薄かったから行かなかった」という判断が、10年後に「行けばよかった」という後悔に変わることが本当に多いから。私の現場でも、疎遠だった祖母の葬儀に迷いながら参列した孫が、後日「顔を見て手を合わせられてよかった」と話す場面を、この20年で何十回も見てきました。ただし移動費や仕事の都合で本当に難しい場合は、弔電と香典郵送で気持ちを届ける方法もあります。
Q2. 家族葬なのに孫の私は参列してもいいのでしょうか
家族葬の「家族」の範囲は喪主が決めます。喪主から明確に「孫も来てほしい」と言われていれば参列してください。逆に「配偶者と子どものみで」と言われている場合は、無理に押しかけると喪主の負担が増えます。判断に迷ったら、喪主に直接電話して「参列してもいい?」と聞くのが一番早い。遠慮して聞かないより、確認するほうが失礼になりません。「気を遣わなくていいから、正直なところを教えて」と言えば、喪主も本音で答えてくれます。
Q3. 香典を1万円と3万円で迷っています。どちらが適切ですか
年齢と関係性で判断してください。20代独身の社会人なら1万円が中央値、30代以降または既婚(夫婦連名)なら3万円が適当です。祖母と同居していた場合や、大変お世話になった場合は3万円でも失礼にはあたりません。逆に学生や社会人1〜2年目で無理して3万円包む必要はありません。金額の大小より、来て手を合わせる姿勢を、喪主も故人も見ています。私が20年間で見てきた香典帳の実数値では、孫が包む金額の6割が1万円、2割が2万円、1割が3万円という分布です。
Q4. 会社の就業規則に祖父母の忌引が書かれていない場合はどうすればいいですか
まず人事部または直属の上司に確認してください。就業規則に明記されていなくても、慣例として運用されているケースが多いです。もし本当に忌引休暇がない会社の場合は、有給休暇で対応します。有休が足りない場合は欠勤扱いになる可能性がありますが、事情を上司に説明すれば柔軟に対応してくれる会社がほとんど。中小企業では就業規則自体が古く、実態と合っていないこともあります。「祖母の葬儀のため、3日間お休みをいただきたい」と正直に相談するのが最も早い解決策です。
Q5. 大学の試験期間中に祖母が亡くなりました。追試験は受けられますか
ほとんどの大学で追試験の対象になります。教務課に会葬礼状のコピーと欠席届を提出すれば、正当な事由として認められます。試験前日に亡くなった場合でも、葬儀優先で問題ありません。ただし手続きは早めに。試験日を過ぎてから連絡するより、当日または前日に教務課へ電話するほうがスムーズです。私の息子(大学2年)は昨年、祖父の葬儀で語学の試験と経済学の試験を1週間ずらしてもらいました。教授に直接メールで連絡し、会葬礼状を添付するだけで対応してもらえました。追試験の日程は大学によって違いますが、通常2週間以内に設定されることが多いです。
Q6. 妊娠中でも祖母の葬儀に参列していいですか
体調が安定していれば参列できます。妊娠中期(安定期)なら基本的に問題ありません。「お腹に鏡を入れる」という迷信もありますが、これは科学的根拠のない風習で、現代では気にしなくていい話です。ただし妊娠後期(8ヶ月以降)や、切迫早産の兆候がある場合は、無理せず欠席してください。祖母は間違いなく「無理して来なくていい」と言うはず。長時間の立ち会いは体に負担がかかるので、参列する場合も焼香だけして退席する、精進落としは辞退する、といった選択肢もあります。喪主に事前に「妊娠中なので短時間で失礼するかもしれません」と伝えておくと、席の配慮もしてもらえます。
Q7. 忌引の証明書として会葬礼状しかない場合、会社は認めてくれますか
ほとんどの会社が会葬礼状で証明として認めます。会葬礼状には故人名、喪主名、葬儀日程が記載されているため、忌引の事実を証明できます。もし会葬礼状が印刷されない家族葬の場合は、葬儀社に「葬儀執行証明書」の発行を依頼してください。無料で発行してくれる葬儀社がほとんどです。私が担当する葬儀では、遺族から依頼があれば、A4用紙1枚に故人・喪主・日時を明記した証明書を、当日または後日郵送で発行しています。役所発行の死亡届のコピーでも代用可能な会社もありますが、これは葬儀執行の証明にはならないので、会葬礼状か葬儀執行証明書が確実です。
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