【保存版】葬儀の流れ完全ガイド|臨終から初七日までの「後悔しない」タイムスケジュール
【保存版】葬儀の流れ完全ガイド|臨終から初七日までの「後悔しない」タイムスケジュール
大切な方を送る時、私たちの心は深い悲しみの中にありながらも、現実は待ってはくれません。「これからどうすればいいの?」「何から手をつければいいの?」――これまで数多くのお見送りをお手伝いしてきた中で、ご遺族様が最初に直面するのは、この「見えない不安」です。
初めまして。葬祭プランナーとして20年、皆様の大切なお別れに寄り添わせていただいております。私自身も一人の息子を持つ母であり、家族を想う気持ちの尊さを日々感じながら仕事をしています。
葬儀は、単なる儀式ではありません。遺された方が現実を受け入れ、新たな一歩を踏み出すための「心の整理の時間」でもあります。しかし、慣れない手続きや時間の制約に追われ、本来大切にすべき「想い」がおざなりになってしまうことも少なくありません。
この記事では、ご臨終から初七日までの流れを、時系列に沿って丁寧に解説します。単なるマニュアルではなく、「その時、ご家族は何を大切にすべきか」という視点で、私が現場で培ってきた経験をお伝えします。このガイドが、皆様の不安という霧を晴らし、心安らかなお見送りの一助となれば幸いです。
1. 【臨終〜搬送】大切な方との別れの直後にすべきこと
お別れの時は、突然訪れることもあれば、覚悟の上で迎えることもあります。いずれにしても、その瞬間は頭が真っ白になってしまうものです。まずは深呼吸をして、最初の一歩を踏み出しましょう。
1-1. 医師による死亡確認と死亡診断書の受取
病院でお亡くなりになった場合、医師による死亡確認が行われます。その後、医師から「死亡診断書」が発行されます。これは、今後の火葬許可証の申請や、保険の手続きなどで必ず必要になる最重要書類です。
【プロのアドバイス】
死亡診断書を受け取ったら、必ずコピーを複数枚(5〜10枚程度)とっておきましょう。原本は役所に提出してしまいますが、後の生命保険の請求や銀行手続きなどでコピーが必要になる場面が多々あります。
1-2. 葬儀社への連絡(搬送依頼)
病院では、霊安室にいられる時間が限られています(数時間〜半日程度)。そのため、速やかに故人様を安置場所へ移動(搬送)させる必要があります。すでに決めている葬儀社があればすぐに連絡を、決まっていない場合でも、まずは「搬送のみ」を依頼することも可能です。
私たち葬儀社は24時間365日、いつでも電話がつながります。「夜中だから迷惑かな」などと思わず、頼ってください。それが私たちの使命です。
1-3. 安置場所の決定
「自宅」に連れて帰るか、葬儀社の「安置施設」にお預けするかを決めます。
- 自宅安置:住み慣れた我が家でゆっくり過ごせますが、安置するスペース(布団一組分と枕飾り等のスペース)や、搬入経路の確保が必要です。
- 施設安置:マンションの規約や部屋の広さの事情がある場合に選ばれます。面会時間に制限がある場合もありますが、温度管理などは安心です。
2. 【打ち合わせ】葬儀のかたちを決める大切な時間
無事に安置が終わると、ホッとすると同時に、具体的な葬儀の打ち合わせに入ります。ここが、私たちがご提案する「解決策」の本番です。単にプランを選ぶのではなく、「どんなお別れにしたいか」を形にしていく作業です。
2-1. 喪主の決定
一般的には、配偶者やお子様(長男・長女)が務めます。喪主は遺族の代表として、最終的な決定権を持ちます。しかし、すべての負担を一人で背負う必要はありません。ご親族で役割分担をすることが、スムーズな進行の鍵です。
2-2. 葬儀形式と日程の決定
近年は多様なスタイルがあります。ご家族の状況や故人様の遺志に合わせて選びましょう。
| 形式 | 特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 一般葬 | 知人、会社関係、近所の方など幅広く参列いただく従来の形。 | 社会的なお付き合いが広かった方。後日、弔問客への対応負担を減らしたい方。 |
| 家族葬 | 親族や親しい友人のみで行う小規模な葬儀。 | 周囲に気兼ねなく、ゆっくりお別れしたい方。費用を抑えたい方。 |
| 一日葬 | お通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う。 | 高齢の参列者が多く負担を減らしたい方。遠方からの親族が多い方。 |
| 直葬(火葬式) | 儀式を行わず、火葬のみを行う最もシンプルな形。 | 経済的な事情がある方、形式にとらわれたくない方。 |
2-3. 見積もりの確認と契約
ここで大切なのは、「総額」の確認です。葬儀プランだけでなく、お布施、返礼品、飲食費なども含めた全体像を把握しましょう。不明点は遠慮なく質問してください。「いいお葬式だった」と後で思えるかどうかは、ここの納得感にかかっています。
3. 【納棺】旅支度を整える儀式
故人様のお体を清め、死装束を着せて棺に納める「納棺の儀」は、個人的には最も大切にしていただきたい時間の一つです。なぜなら、直接お体に触れてお世話ができる最後の機会だからです。
プロの納棺師がメイクを施し、生前のような穏やかなお顔に戻してくれます。愛用していた服を着せたり、思い出の品(燃えるもの)を一緒に入れたり。このプロセスを経ることで、「本当に亡くなったんだ」という実感が湧き、心の整理が一歩進む方が多いのです。
4. 【お通夜】故人との最後の夜
お通夜は本来、夜通し灯りを消さずに故人様を見守る儀式でした。現在は夕方から1〜2時間程度で行う「半通夜」が一般的です。
4-1. お通夜の流れ
- 受付開始:開式の30分〜1時間前には受付を始めます。
- 開式・読経:僧侶が入場し、お経が始まります。
- 焼香:喪主、遺族、親族、一般参列者の順に行います。
- 喪主挨拶:参列者へのお礼を述べます。
- 通夜振る舞い:別室で軽食やお酒を振る舞い、故人の思い出を語り合います。
【プロのアドバイス】
通夜振る舞いの席では、長居しすぎないのがマナーですが、ご遺族にとっては、故人様がどんな風に愛されていたかを知る貴重な時間でもあります。無理のない範囲で、参列者の方と言葉を交わしてみてください。
5. 【葬儀・告別式】社会的なお別れの儀
お通夜の翌日に行われるのが、葬儀・告別式です。「葬儀」は宗教的な儀式、「告別式」は社会的なお別れの儀式ですが、現在は続けて行われることがほとんどです。
5-1. 最後のお別れ(花入れ)
祭壇に飾られた花を摘み、棺の中のご遺体の周囲を花で埋め尽くします。ここが、お顔を見て言葉をかけられる本当の最期です。「ありがとう」「お疲れ様」、心の丈を伝えてください。涙を我慢する必要はありません。
5-2. 出棺
棺を霊柩車に乗せ、火葬場へと出発します。霊柩車がクラクションを長く鳴らすことがありますが、これは「空(あの世)」への合図とも言われています。
6. 【火葬・骨上げ】お骨となる瞬間
火葬場へ移動し、最後のお別れをして釜に入ります。火葬には通常1時間〜1時間半ほどかかります。その間は控室で待ちます。
6-1. 骨上げ(収骨)
火葬が終わると、二人一組で箸を持ち、お骨を骨壺に収めます。足の方から頭の方へと順番に収めていき、最後に喉仏(のどぼとけ)を納めます。これは、故人様が三途の川を渡れるように橋渡しをするという意味が込められています。
7. 【初七日法要・精進落とし】繰り上げ法要が主流
本来は亡くなった日から7日目に行う「初七日法要」ですが、現在はご親族が再度集まる負担を考慮し、葬儀当日に火葬後(または葬儀式中)に行う「繰り上げ初七日」が一般的です。
7-1. 精進落とし
全ての儀式が終わった後、僧侶や親族を労うための会食を行います。ここで、喪主から無事に葬儀を終えられたことへの感謝を述べ、一連の行事が終了となります。
8. 葬儀後の手続きと心のケア
葬儀が終わっても、やるべきことは残っています。しかし、焦る必要はありません。
- 役所手続き:年金受給停止、健康保険の資格喪失届など(期限:14日以内が多い)。
- 四十九日法要の準備:お寺様との日程調整、会場手配。
- 香典返し:四十九日を過ぎてから送るのが一般的です。
そして何より大切なのは、ご自身とご家族の心のケアです。葬儀の緊張が解け、どっと疲れが出る時期でもあります。「グリーフケア(悲嘆のケア)」という言葉があるように、悲しみは無理に乗り越えるものではなく、時間をかけて寄り添っていくものです。
まとめ:完璧でなくていい、心を込めたお見送りを
ここまで、一連の流れをご説明してきました。「こんなにたくさんのことをこなせるだろうか」と不安に思われたかもしれません。
でも、大丈夫です。そのために、私たちがいます。
喪主様が全てを完璧にこなす必要はありません。分からなくなったら、何度でも私たちに聞いてください。疲れたら、少し休んでください。
私たちが提供したいのは、単なる葬儀というパッケージではなく、「ご家族が後悔なく、温かい気持ちで故人様を送り出せた」という経験そのものです。その経験こそが、遺された皆様がこれからの人生を歩んでいくための力になると信じているからです。
もし、今まさに不安の中にいらっしゃるなら、まずはご相談ください。一人の人間として、プロフェッショナルとして、あなたの心に寄り添い、最適な「答え」を一緒に探します。



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