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ユニクロで喪服は揃う?礼服として使える黒スーツの選び方と女性用アイテム

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クローゼットに掛けられた黒いジャケットと白いブラウス 葬儀の基礎知識・用語集
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「明日、急にお通夜に行くことになったんです。今からユニクロで揃えても大丈夫ですか」。これは先月、私が担当した家族葬で、故人の姪御さんから受けた相談です。20代後半の彼女は喪服を持っておらず、当日の朝に近くのユニクロへ駆け込もうとしていました。

結論から言うと、ユニクロのアイテムだけで「正式な喪服」は揃いません。でも、急な訃報で時間がない時の「準喪服の代用」としては、選び方さえ間違えなければ十分通用します。

葬祭ディレクターとして年間100件以上の葬儀を担当してきた中で、ユニクロや量販店の服で参列される方は年々増えてます。問題は「ユニクロかどうか」ではなく、「黒の深さ」「素材の光沢」「シルエット」を分かって選んでるかどうか。この記事では、現場で見てきた失敗例も交えながら、女性がユニクロで何をどう揃えればいいのか、正直に書いていきます。

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そもそも「喪服」と「礼服」「黒スーツ」は別物です

ユニクロの話に入る前に、用語を整理させてください。ここを混同してると、どのアイテムを買えばいいか判断できなくなります。

礼服は、冠婚葬祭で着る「フォーマルウェア」全般を指す総称。喪服は礼服の一種で、葬儀・法事専用の黒い服のこと。さらに喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3段階があります。

そして「黒スーツ」は、ビジネス用の黒い背広やパンツスーツ。一見同じ黒に見えても、喪服の黒とは染めの深さが違います。並べて見れば一目瞭然で、ビジネス用の黒は「グレーがかった黒」、喪服は「漆黒」。葬儀場の照明の下では、その差が驚くほどはっきり出ます。

喪服の3段階を簡単に

種類誰が着るシーン
正喪服喪主・三親等以内の遺族葬儀・告別式・一周忌までの法要
準喪服一般参列者・親族通夜・葬儀・告別式・法要全般
略喪服急な弔問・三回忌以降の法要取り急ぎの弔問・平服指定の法要

ユニクロで揃えられるのは、基本的に「略喪服」のレベル。つまり、急な弔問や三回忌以降の法要、平服指定の場面ならOK。でも、お通夜やお葬式の本番で着るには「準喪服」が望ましく、ここはユニクロだけでは厳しいというのが正直なところです。

ただ、現実問題として急な訃報の時に準喪服が用意できないことってあります。そういう時の応急処置としてユニクロをどう使うか、というのがこの記事の主題です。

ユニクロで揃う?プロが見た現場のリアル

葬儀場で参列者の服装を見ていると、ここ数年でユニクロや無印良品らしき服を着てる方が明らかに増えました。特に20代から40代の女性に多いです。理由はシンプルで、本格的な喪服は3万円から10万円して、年に数回しか着ないものに大金を払いにくいから。

ご遺族側からも「最近はみなさん、そういう感じですよね」という声をよく聞きます。喪服警察みたいな目で見る人は、現場ではほぼいません。大事なのは故人を悼む気持ちであって、ブランドではない。これが今の葬儀現場の空気です。

とはいえ、明らかに浮く服装はあります。私が現場で「あ、これは目立っちゃってるな」と思ったケースを挙げると、こんな感じです。

  • ジャケットだけ濃い黒で、パンツが明らかにグレーがかった黒
  • シルエットがゆるすぎて、リラックスウェアに見える
  • 素材に光沢があり、照明を反射してキラキラする
  • インナーが白でも、襟元のデザインが派手
  • 足元が黒でもスニーカーやエナメル素材

逆に、ユニクロでも違和感なく溶け込んでいた方の共通点もあります。マットな黒で統一されていて、シルエットが体に沿っていて、アクセサリーや小物まできちんと配慮されている。ブランドより「全体の整え方」がすべてです。

女性がユニクロで揃えるべきアイテム5点

ここから具体的に、ユニクロで何を選べばいいのかを書いていきます。私が実際にユニクロの店舗を回って、葬儀の現場経験から見て使えそうなものを絞り込みました。商品名は時期によって変わるので、カテゴリで紹介します。

1. ジャケット(テーラードジャケット系)

ユニクロのテーラードジャケットは、シルエットが比較的きれいでマットな黒も用意されています。選ぶ時のポイントは、ボタンが黒いこと。シルバーや金色のボタンは絶対NGです。

素材は、ウール混やポリエステルでも光沢が抑えられているものを。試着室で蛍光灯の下に立って、肩や袖が反射しないか確認してください。葬儀場の照明はLEDで明るいので、ちょっとした光沢も目立ちます。

2. ボトムス(パンツまたはスカート)

パンツなら、センタープレスの入ったテーパードパンツが無難。ワイドパンツは流行ってますが、葬儀の場ではカジュアルに見えるので避けた方がいい。

スカートを選ぶなら、丈は膝が完全に隠れる長さ。座った時に膝上にずり上がるような短さは絶対避ける。タイトすぎるシルエットも、お焼香で正座する時に困ります。

ジャケットとボトムスは、必ず同じ黒で揃えてください。別々の時期に買うと、微妙に色味が違って上下チグハグに見えます。これ、本当に多い失敗です。

3. インナー(ブラウスまたはカットソー)

インナーは黒で統一します。「白いブラウスじゃないの?」と聞かれることがありますが、女性の喪服は黒インナーが基本。白は男性のシャツの話で混同されがちです。

ユニクロなら、黒の無地カットソーかブラウスを選びます。襟元が開きすぎてないこと、レースや装飾がないこと、これだけ守れば大丈夫です。

4. ストッキング

これ、意外と忘れがち。喪服に合わせるストッキングは黒の薄手で、デニール数は20から30が目安。タイツのように厚手のものはカジュアルになります。

ユニクロにも黒ストッキングはありますが、靴下売り場の他にコンビニでも買えるので、当日駆け込みでも何とかなります。予備を1足カバンに入れておくと安心。伝線した時に詰みます。

5. コート(冬場のみ)

冬の葬儀では、外で待つ時間も意外と長いです。ユニクロのウールブレンドチェスターコートやノーカラーコートで、黒・濃紺・ダークグレーであればOK。

ダウンジャケットはどうですか、とよく聞かれます。本来NGですが、雪国の地域性や高齢の方なら現場で咎められることはありません。ただ、可能なら式場に入る前に脱いで、クロークに預けるのがマナーです。

ユニクロで「揃わないもの」は素直に外で買う

ここ、正直に書きます。ユニクロですべてを完結させようとすると逆に失敗します。揃わないものは外で買った方がいい。

フォーマルバッグ

ユニクロにはフォーマルバッグがありません。普段使いの黒トートバッグで代用する人もいますが、ロゴが大きく入っていたり、革に光沢があったりすると目立ちます。

しまむらやイオンで2000円から5000円程度の布製フォーマルバッグが買えます。一つ持っておけば一生使えるので、これは投資する価値があります。

パンプス

これも同様。ユニクロには黒のフォーマルパンプスはありません。エナメル素材やヒールが高すぎるパンプスはNG。マットな黒の革(または合皮)で、ヒールは3センチから5センチが理想です。

急ぎなら、ABCマートやチヨダ系列の店で5000円前後で揃います。ピンヒールやオープントゥは絶対避けてください。

数珠と袱紗(ふくさ)

数珠と、香典を包む袱紗もユニクロにはありません。袱紗は弔事用の紫・紺・グレーから選びます。これは仏具店やネットで500円から3000円程度。

数珠を持っていない方は、無宗派の略式数珠を一つ持っておくと法事のたびに困りません。3000円前後で買えます。

急な訃報で時間がない時の優先順位

「明日のお通夜、何から揃えればいい?」という時の優先順位を、現場目線で並べます。完璧を目指すと間に合わないので、最低限ここだけは押さえる、というラインです。

  • 1番目:黒ジャケット+黒ボトムスの上下セット(ユニクロでも可、色を必ず合わせる)
  • 2番目:黒のストッキング(30デニール前後)
  • 3番目:黒のパンプス(マット素材、ヒール3〜5センチ)
  • 4番目:黒のインナー(ブラウスやカットソー)
  • 5番目:フォーマルバッグ(しまむらやイオンで応急購入)
  • 6番目:袱紗と数珠

1番から3番までが揃っていれば、見た目の体裁は何とかなります。4番のインナーは、手持ちの黒の無地でも代用可。5番のバッグは、コンビニ袋や紙袋に香典を入れて持参する方もたまにいますが、せめて黒の無地トートで行ってほしいところ。

どうしても間に合わない時は、最寄りの「洋服の青山」や「コナカ」に行くのも手。レディース喪服が即日2万円前後で買えて、サイズ直しもしてくれます。1回着るだけと割り切るなら、ユニクロ+小物の方が安く済みますが、これから葬儀に出る機会が増える年代なら、一着きちんとしたものを買う方が結果的に得です。

アクセサリーと髪型・メイクの注意点

服を黒で揃えても、アクセサリーや髪型で台無しになるケースが本当に多い。ここも書かせてください。

アクセサリーは、結婚指輪以外は基本的に外します。つけるなら一連のパールネックレスのみ。二連は「不幸が重なる」と言われて避けます。パールがなければ無理につける必要はありません。

イヤリングやピアスをつけるなら、これも一粒パールまで。揺れるデザインや大ぶりのものはNG。ネイルは派手な色を落とすか、黒の手袋でカバーします。お焼香の時に手袋は外すので、手元はできるだけ素のままが望ましいです。

髪型とメイク

ロングヘアの方は、黒いゴムやバレッタで一つに結ぶのが基本。お辞儀した時に髪が顔にかからないように。ヘアアクセサリーは、つや消しの黒一択です。

メイクは「片化粧(かたげしょう)」と呼ばれる薄化粧が基本。アイシャドウやチークは控えめに、口紅もベージュやヌードカラー。ノーメイクは逆に失礼と取られることもあるので、ナチュラルメイクは必要です。

香水はつけません。これは絶対。お線香の香りと混ざると、ご遺族や他の参列者に不快感を与えます。

ユニクロ喪服の費用感と本格喪服との比較

実際にいくらかかるのか、リアルな数字を出します。ユニクロでひと通り揃えた場合と、フォーマル専門店で買った場合の比較です。

アイテムユニクロフォーマル専門店
ジャケット4,990円〜15,000円〜
ボトムス3,990円〜10,000円〜
インナー1,500円〜5,000円〜
ストッキング590円1,000円
パンプス(外で購入)5,000円8,000円〜
バッグ(外で購入)3,000円10,000円〜
合計約19,000円約49,000円

差額は3万円。これをどう見るかは人それぞれですが、20代で年に1〜2回しか葬儀がない方ならユニクロ路線で十分。30代後半以降で親族の高齢化が進んでくると、葬儀の機会も増えるので、本格喪服を一着持っておく方が結果的にラクです。

個人的には、最初の一着はちゃんとした準喪服を買うことをおすすめします。ユニクロで毎回揃えるのは、長期的に見るとコスパが悪い気がしてます。

よくある質問

Q1. ユニクロの黒スーツで親族の葬儀に出ても大丈夫ですか?

三親等以内の親族(親・兄弟姉妹・祖父母など)で、自分が遺族側の立場なら、ユニクロは避けて準喪服以上を用意してください。受付や挨拶で写真にも写りますし、参列者からも見られます。一般参列の立場なら、ユニクロでも全体を整えていれば失礼にはなりません。

Q2. リクルートスーツの黒は喪服として使えますか?

急ぎなら使えますが、リクルートスーツの黒は喪服の黒より浅いです。ジャケットのボタンがシルバーだったり、襟のステッチが目立つこともあるので、確認してください。本来は別物と考えて、いずれ準喪服を揃える前提で「今回だけの代用」と割り切るのが正解です。

Q3. 通夜だけなら平服でも大丈夫と聞きましたが本当ですか?

昔はそうでした。「取り急ぎ駆けつけました」という意味で、地味な平服が許される文化だったんです。でも今は通夜が事実上の本葬になっているケースが多く、参列者のほとんどが準喪服で来ます。略喪服(ダーク系のスーツやワンピース)が最低ライン、と考えてください。

Q4. ワンピースタイプの喪服はユニクロで買えますか?

時期によって取扱いがありますが、いわゆる「アンサンブル喪服」(ワンピース+ジャケットのセット)はユニクロでは販売していません。ワンピース単体ならありますが、夏場に半袖で着る場合は必ずジャケットを羽織ってください。半袖一枚で式場に入るのはマナー違反です。

Q5. 妊娠中で普通の喪服が入りません。どうすればいいですか?

無理に締め付ける喪服を着る必要はありません。ユニクロの黒のマタニティワンピースや、ゆったりしたAラインの黒ワンピースで問題ないです。お腹を冷やさないよう黒のカーディガンを羽織って、足元も歩きやすいローヒールで。ご遺族側も、妊婦さんには最大限の配慮をしてくださいます。「体調優先で」と一言伝えれば、途中退席も理解されます。

Q6. 子どもの服装もユニクロで揃えて大丈夫ですか?

はい、子どもはむしろユニクロや西松屋で十分です。学校の制服があれば制服が一番正式。なければ、白シャツに黒や紺のボトムス、黒のカーディガンで大丈夫。子どもは成長が早いので、本格喪服を買っても1年で着られなくなります。私自身、自分の子どもの法事用の服はユニクロで揃えてます。

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